(再録)伊藤桂一「藤井軍曹の体験」(光人社・1900円+税) | 野球少年のひとりごと

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(再録)アマゾンに注文の、伊藤桂一「藤井軍曹の体験」(光人社・1900円+税)、「鎮南関をめざして」(光人社・1900円+税)、子安宣邦「『近代の超克』とは何か」(青土社・2200円+税)届く。

昨日に引き続き伊藤桂一の著作から。先ず、「藤井軍曹の体験」である。副題が「最前線からの日中戦争」、帯に「日中戦争の一断面 錦江作戦から終戦まで 中国軍の大軍に包囲され、弾丸雨飛のなかで全身に菜の花を浴びながら斃れていった兵士たちの苛烈な青春。戦記作家の第一人者が生と死の戦場を鮮やかに再現する実録戦記。」「複雑怪奇な戦野にあって辛酸を重ねた兵隊たち-過酷な戦場暮らしに耐え、戦火の大過に巻き込まれ、菜の花の季節に戦われた錦江作戦から終戦まで、厳しいさまざまな作戦を戦い抜いてきた一兵士の戦争。」とある。

同じく「鎮南関をめざして」である。副題が「北部仏印進駐戦」、帯に「迫真の実録戦記 秘録フランス軍との死闘! 近代装備を身に纏い、兵器・兵力ともに日本軍に三倍する仏印軍との苛烈な戦いの実相を活写する。最高級戦記文学の醍醐味!」とある。

最後が、子安宣邦「『近代の超克』とは何か」。帯に「昭和イデオロギー徹底検証 何を超克するのか、誰にためのアジアなのか 『東アジア共同体』構想が浮上するなか、いまふたたび『近代の超克』が呼び戻されようとしている。侵略と解放が無自覚に混同されたまま戦われた戦争に追随した、昭和の思想的難題。その実態と核心は何だったのか?竹内 好、三木 清、小林秀雄、保田與重郎らの言説を批判的に読み解き、アジアにおける反戦平和の思想に向けて、新たな扉を押し開く。」とある。子安宣邦の著作を読むのは初めてであるが、取り上げられている竹内 好、三木 清、小林秀雄、保田與重郎のいずれもが、自身大変興味のある思想家ばかりであることからも、刺激に満ちた読書になると思われる。


作品は、「トレド夕景」
油彩 380×455センチ(1973)

「洋画家 仲村一男」のホームページ
  http://www.nakamura-kazuo.jp