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20mで“追う楽しさ”を体験する。
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ルアーレーシングの魅力は、「動くものを追う」という犬の本能的行動を、安全かつ楽しく引き出せる点にあります。
20〜30mの短距離体験では、「見る→追う→捕まえる」という行動の流れが短時間で完結し、初めての犬でも成功体験を積みやすく設計されています。
【1】“追う”という行動を理解する
犬は「動く対象」に高い反応性を持つ動物です。
行動学的には、まず“視覚的に対象を認識すること”が行動の起点となります。
そのため、ルアーを「見せて動かす」ことで、追跡行動を自然に引き出しやすくなります。
追った瞬間を肯定的に褒めることが、行動強化につながります。
【2】短距離体験はベテラン犬にも有効
短距離での走行は、初心者犬だけでなく、
経験豊富な犬のフォームや集中の再確認にも有効です。
スタート時の沈み込み、視線の固定、加速姿勢など、細部の動作を見直す機会となります。
環境や経験によって形成される“行動パターン”をリセットし、より効率的な動きを再構築することができます。
【3】OLCC体験会の取り組み
初めてルアーを目にする犬にとって重要なのは、「今、何が起きているのか」を理解できる環境づくりです。
OLCCでは、犬の認知と学習理論に基づき、以下の点を重視しています。
・ルアーは早く、わかりやすい位置で提示する。
・追おうとした瞬間を逃さず褒め、行動を強化する。
・飼い主にも同時に声かけをお願いし、協働の達成感を共有する。
反応が得られない場合は、距離や速度を再調整し、成功体験を積みやすい難易度に再設計します。
🏁 走ることを教えるのではなく、走る喜びを育てる。
短い距離の中に、犬本来の動機づけと、飼い主との信頼関係が生まれます。
それがOLCC体験会の目的です。
📖 参考文献
Téglás, E. et al. (2012). Dogs’ gaze following is tuned to human communicative signals. Animal Cognition.
Miller, N. E. et al. (1960). Learning motivation and reward in dogs. Journal of Experimental Analysis of Behavior.
Skinner, B. F. (1953). Science and Human Behavior.
Horváth, Z. et al. (2019). Reward processing in dogs: neurocognitive perspectives. Frontiers in Psychology.
