幕が開く前には、爆音のROCKが会場に流れます。低重音のドラムの音が、胸に響いて、心臓🫀のリズムに影響が出るんじゃないだろうか?って不安😥になるくらいです。

それが鳴り終わると、暗点となり、幕が上がります。

前中央寄りに中村倫也扮する安倍晴明が立ち、舞台後方に箒星が流れ、物語が始まります。

朝廷の内裏に申し出るため、清明が左大臣、藤原近頼(ふじわらちかより)に進言し、時の権力者、帝の母君の元方院 (げんぽういん)、右大臣、橘 師師 (たちばなのもろもろ)らに不吉な箒星が流れたことを報告するが、清明が狐から生まれたという事が気に喰わず、その進言を真摯に受け取ることはしない、そこに、加茂利風(かもとしかぜ)が帰国したと報告、颯爽と向井理扮する正統派陰陽師、加茂利風が現れ、

清明の伝える不吉な箒星という清明の見立ては間違っておらず、自分も確認したと、おそらく、大陸から禍(わざわい)が上陸、その正体は九尾の狐であると、二人の意見が一致した。

こんな感じの始まりだったと思います。

直ぐに、利風が不穏な空気に気が付き、陰陽術をかけます。そうすると、孤霊が2匹現れます。吉岡里帆扮する、ピンクの孤霊タオ・フーリンと

早乙女友貴扮する、ブルーの孤霊ラン・フーリン。彼らが九尾の狐であると明言する利風、検非違使との闘いが始まります。そこに、日本の妖も参戦、それをその場に導いた者が、もう一人の異端の陰陽師の芦屋道満。てんやわんやの内裏から、2匹の孤霊は逃げ出すことに成功するが、利風の術をかけた刀が、二匹を追いかけていきます。

朝廷に、陰陽の頭は二人は要らないという事で、清明は忌み嫌われいるために朝廷を去り、加茂家正統派の利風が朝廷に残ることになった。

この事も、実は、清明の策略の一つ、清明はこの時点で利風が九尾と見破っており、自らを利風に扮する九尾から遠ざかるために謀り事の様でした。場面は変わり、少し前の時代にさかのぼり、清明と利風が元方院に憑りついた妖を払うシーンが繰り広げられます。そこで利風が。大陸に渡って学んでくると清明に伝え、この日の本国を守って欲しいと頼んで旅立っていく。

それは、清明の過去の記憶だったらしく、清明はいつの間にか涙を流している。

 

「ああ、私は泣いていたのか。」

 

このセリフがとても大事だと、最後にわかります。

この時の涙は、大切な友人を慕っていつの間にか流している涙。

清明には分かっていた、もう、この世に利風がいないことが。

今いる利風は、九尾に狐が乗っ取った利風の身体であること。

ここからは、二人の陰陽師の頭脳合戦が始まります。一幕最初の方で追われた二匹の孤霊は姉弟で、九尾を退治するために大陸から九尾を追いかけて渡って来ていた。だが、九尾の狐によって二匹は引き裂かれ、姉のタオは清明の元へ、弟ランは九尾の下に分かれ、対立することになる。

九尾の目的は、孤霊による人間を支配する事。

その為に、日本という小さな国でも朝廷の内部に入り込める、霊力が高い利風を利用した。

朝廷から離れた清明の元には、浅利 陽介扮する検非違使の尖渦雅(とがりのうずまさ)が訪れ、自分の出世がなかなか出来ない事への不満を吐露しに来たり、竜星 涼扮する町のはぐれもの虹川悪兵太(にじかわあくへいた)が訪れたりと、賑やか。

勿論、清明の世話役は、彼が呼び出した式神たち。

和気あいあいとした場面が繰り広げられます。

浅利君は、ちっちゃい!!!

なんとも可愛らしい、ずんぐりむっくりとした検非違使。

竜星君は、何だろう・・・、これは私の個人的な感想でしかないのですが、動き方が、まるで・・・・・だいすけお兄さん!!!

出て来て、コミカルに動き回るたびにだいすけお兄さんがいる~~~~って一人ニヤついていました。

でも、殺陣は動きが流石で、かっこいい。でも、どこか戦隊ものの独特の匂いがといか動き方が染みついてるなぁ~~~って思ってみてました。

前半は、清明が都から落ちるまでが書かれます。

九尾を呼び寄せ、朝廷の転覆をはかる謀反ものとして、都を追われます。

しかし、これもまた清明の考えのうち。

二幕からは、宿敵九尾との頭脳戦と、陰陽術戦がメインとなってきます。

これ以上詳しく書くのはNGでしょう。

タダね、最後の方に向井君が、階段を下りてくる場面があるんですが、言わせてください!!

宝塚の大階段の小さいバージョン!!!?????

そして、紅白のラスボス!!!???

それはそれでとっても素敵なんですがね~~。

 

劇団☆新幹線の舞台は、笑って、ハラハラドキドキして、涙してと盛りだくさん。

私は大好き!!

ぜひぜひ、残りの舞台観に行ける方は行ってみてください!!