初めて、文学小説読みきりました。正直、眠気との戦いでした。
もともと、まわりくどい言い回しの小説が、とても苦手で避けてきていました。
大東くん恐るべし、読みきらせてくれました。
感想、どうしてあそこまで思考が暗くなるのか、どうしてあそこまで美にこだわるのか。
美とはなんぞや。溝口は金閣寺にあれほどまで固執し、燃やすまで至るのか、さっぱり理解
できませんでした。
ただ、三島由紀夫さんが、美輪さんに、「君は、生意気だね」といったとき、美輪さんが「僕は美しいからいいんで
す。」と返して笑っただったかな?その辺はうろ覚えですが、その会話が成立する何かが、わかったきがしまし
た。
しかし、くどい言い回し、と言いましたが、はっきりいってすごい。あれだけの語尾力と文章力と表現力は、今の私
たちの世代に書けるのだろうかと思いました。
三島さんの心の中には、戦争の暗い影がずっと付きまとっていたのでしょうか。じゃなきゃ、割腹自殺なんて
しないですよね。それも自衛隊総監室で。
まだ、三島作品は金閣寺のみなので、もう少し読んでいきたいと思っています。