アイロンをかけていて…
何か視線を感じると思ったら…
遺影…
祖父、祖母、父、母…
四人横並びの遺影…
かまわずアイロンをかけていたが…
やっぱり気になる…
じぃさんが曲がっている…
アイロンの手を止め…
じぃさんの角度を直す…
横に居るばぁさんはどうだろう…
掛ひもがとれそうになっている…
椅子を持ってきてひもを掛ける…
親父はどうだろう…
親父も若干曲がっている…
角度を直す…
おふくろは…
大丈夫…
毎日見ていて…
気付いた事も…
感じた事もなかったが…
何故に今日は…
遺影の角度が気になったのだろう…
じぃさんは…
いつから曲がっていたのだろう…
ふとした事で視線を感じ…
何か直せとも言わんばかり…
いや…
まだ早い…
まだそちらに行くには…
まだまだ早い…
お願いです…
まだ呼ばないでね…
love ZZY