私達人間生活で大切な事は、人生の意義、成り立ちを知ることであります。

その時のゆきあたりばったりの生活をするものは別として何らかの思惑を持ち

計画を持って人間は生きている。

人間は生きているという事と共に、その生きている事について思い、

意識の至は自覚を持っているはずのものという事です。

自らの生き方ができる事は誰も知らない人はいないのです。

人間の智力の優れた働きで、各種の工夫、発明、発見、というようなものによって

素晴らしい人間世界ができています。

人間は素晴らしい才能を持って、己の生命を限りなく延ばしてゆく事ができると思われるに至った。

このような働きのある人間にかかわらず、一度己自身の足元を振り返る時、そこには、必ずしも自らの力ですべてが解決されない事に気が付かずにはおられない。

人は思惑を持って己の命を築く事ができるが又同時に己の足元をみつめる事のできる所から

なされるものでなければならない。

生き方の工夫をこらす事の出来るものは、その生き方の工夫は生きている事のよりよき理解を  持ってしなければならない。

このように理解することの出来る事であってこそ、よりよき工夫もできるのである。