私は、10代の頃、神社近くの予備校の自習室に、

コウモリが飛び込んできたのを見たことが1度あった。

その時の彼は、元気に教室に飛び込んできたので、

不規則に活発に飛ぶクロアゲハのような体であった。

 

しかし、昨日見た彼は、

換気のため開け放っている私の事務所の大理石(模造かも?)の床に、

這いつくばって死んでいるように見えた。

30年以上ぶりの再会。

 

今回は床に這いつくばる死体の体なので、家に住みついた黒い小さなねずみのようであった。

こぶしを縦に半分くらいにした大きさ。

事務員が、コウモリだと騒がなければ、気がつかなかったと思う。

 

事務員とふたりで、彼を事務所から追い出そうと試みたところ、

生きていたようで、手でハイハイし始め、羽根を広げた。

すると、片手の指を広げたパーの状態を超えるくらいの大きさになった。

 

羽根ってずいぶん大きくて薄いものを体の中にしまい込んでいるんだな。

イメージとしては、大きなキクラゲが1番近い感じ。笑

 

彼は、それでも、暗い方向の事務所奥に進もうと試みている。

私は、入り口の玄関マットの上に追い立てたあと、

マットごと外に放り出した。

 

いやぁ、よく飛ぶねえ。

つばめ位の勢いで、斜め向かいの芝生の方に飛んでいった。

 

 

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最近、BLはエラいことになってて、

在庫(現物)1600冊くらいかな。

 

もはや、新規開拓よりも、持っているのを読み直せよ!

ボケ始めの自分にゃ、忘れちまってる話が多く(呼んだ記憶だけがある)、

読み直しの方が楽しい時間を、無駄なお金を消費せずに過ごせるぜ!!と

いう感じだ。

でも、月2万程度なので、許してもらいたい。

 

それでも、私が突然死んだ後、息子に処分を頼むのもなぁ。

(息子に趣味は隠してないので、バレている。

昨日、「ツルネ」の映画の宣伝の紙を持ってきてくれた。)

 

そういや、ツルネの宣材を見た時も、おもしろかった記憶はあるんだけど、

内容は思い出せず。

ウィキペディアを見て、そうそうそう、ウンウンウンと思い出す。

原作小説を買った気がするが・・・

映画たのしみだな。

 

だいたい、読み直しをあまりしないのには、わけがあって、

いいなと思う漫画は、だいたい内容が重いので、

2回はあんまり読みたくないって思うケースがままある。

週末ならともかく、ウィークデイはな・・・というストッパーがかかる。

簡単に言うと、込み入った話は、平日には読みたくない。

 

 

著者「ざいん」 作品名「兄の友人」

古本屋で何度も手に取るが状態がよくないために購入せずに数ヶ月。

しかし、絵が気になる。

トーンを多用。

透けるような色彩。

美しい絵じゃないんだけどな・・・。

しかし、110円に文句を言っても仕方ないので、内容が良ければ買い直す予定で購入。

おもしろかった。

 

ざいんさん

 野﨑まど作『バビロン』の装画やTOYOTAと初音ミクのコラボ「COROLLA+MIKU」イラストも担当されている方だそう。

確かに、言われてみれば、ボカロの子に特に受けそうな絵面。

 

「兄の友人」なはずが、実は恋人同士で同棲していた秋成。

弟の景は兄に対する憧憬とともに、常に傍らにいたその友人にほのかな恋心を寄せていた。

自分を邪険にする兄と距離を置くうちに兄の友人とも没交渉になって数年。

兄の死。

兄のタブレットに残った写真で二人が恋人関係であったことを知る弟。

 

この漫画が、とても評価が低いのだが、

読者には、兄の恋人であった秋成が、(少なくとも漫画上では)簡単に弟に落ちていくのが、

腑に落ちない、冷たすぎるってことらしい。

 

「兄の恋人→弟の恋人」の話はわりかしあるんじゃないかと思う。

暮さんの「兄が遺した恋のゆくえ」も同じすじの話。

こっちは、葛藤がメインの話なので、葛藤ばっかりのお話。

私はこっちも好きで、これを読んだ後暮さんの漫画は新品で全部そろえたんだけど。

 

この、兄が闘病中にだんだん弱っていき、好きな本や映画の話も何もできなくなって、

後は死を待つのみって時に兄の友人は諦めたって言うんだけど。

ここが、評価を分かれさせている原因なのだと思うわけです。

たぶん、死が身近じゃない若い人や道徳的な人?はこれを冷たいって感じるんだね。

私は、ここに「そうだよねぇ」って共感してしまう人なので、

すごくおもしろい作品だなって思いました。

 

看病とか闘病とかって、死にゆく人も、共に生きていた人も、

死に向かうための折り合いつけていくための「諦めていく」時間なんだと思う。

これに共感出来ない人って多そうな気もするが、共感する人も半分弱は(4分の1は必ず)いると思う。

 

でも、ざいんさん、BLでやってく必要のない人の気がするから、(2018年デビュー作/1冊のみ)

もう、BL、描かないかもしれないねぇ。

私は、もっと、読みたいけれども。