アメリカの組織は分業制で動きます。たとえば、レストラン
では、ウエイター&ウエイトレスに、担当テーブルが割り当
てられていて、彼らはそのテーブルしかサービスしなくて
いいことになっています。また、ゲストもそれを知っていま
すから、テーブルについてまずすることは、自分のテーブ
ルを担当してくれる人の顔を覚えることです。
ところが、このアメリカの常識を多くの日本の人は知りま
せん。これが大きな誤解を引き起こします。日本人は、注
文をとってもらいたいと、近くにいるウエイターに手をあげま
す。そのウエイターは「あのゲストはマナーがないな。そこ
は俺の担当じゃないよ」という気持ちになり対応しません。
日本人は「なんだ!このレストランは客を無視しやがって」
と不満を鬱積させます。
また、アメリカのチップが相場制ということを知らない人も
結構います。ウエイターの給与の8割以上はチップでなり
たっています。主たる収入がゲストの気分で変わっては困
るので、チップは15~22%となっているのです。もし払い
たくないのであれば、理由をマネージャーに説明しなくては
なりません。説明なしに、「ウエイターが無視したから、10%
にしてやれ」としますと、レストラン側は「なんだ、このゲスト
は!マナーも守らなければ、チップもまともに払わないじゃ
ないか」と激怒します。
実は、ニューヨークでは、日本人とみますと、請求書に最
初から18%のチップを書いくるレストランが多くあります。
こうした誤解が生じてきた結果です。
GPA では英語を通して、アメリカのしきたりを学んでいきます。