おくすり本舗のブログ

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平塚市で漢方中医学の本格相談のできる薬屋をやっている人が書く本格派漢方のブログです。専門の方から一般の方までわかりやすくなってます。

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皆様こんにちは。

クリスマスも終わりすっかり年末の様相を呈してきました。

新年を迎える準備は進んでいますか?

我が家はとてもとても・・・・

といった状態です。

 

我が家の嫁殿にしてみればここ何年かの年末の言葉は

『掃除はしなくても年は越せる❕』

ですからガーン

 

ということで冷え性の話の第三回

今回は気の働きの中の『防御作用』について書いていきます。

 

『防御』ですから身体をとにかく守る機能ということです。

漢方(中医学)ではこの防御を大きく2つに分類して

 

①外邪(冷えや暑さ、ウイルスなど)から身体を保護し最終的にはその外邪を体外に排出していく作用と

 

②内生の邪(ストレスや暴飲暴食などでできる発病因子)を自己修復していく現代でいう免疫機能のようなもの

 

に分けていきます。

これらの機能が低下すると、すぐにカゼをひく・ケガをすると化膿をしやすくなる・暑さ寒さに弱い・気温や環境の変化に対応しずらいなどといった症状のほかに、いわゆるドロドロ血液・高脂血症や糖尿病といった病気を引き起こします。

 

低体温になると上記のような症状が出やすいというのは低体温症『陽虚』では当然のことなのです。

この『防御作用』の低下というのは実は厄介なものでこの症状のどれも発症してもほとんどの人が『自分の体質』と思ってしっかりと治療をしてこないのです。

 

防御作用が病邪に負け何らかの病気が発症したときに初めて治療を開始するのです。

そうすると『補気』(不足している気を補う治療法)を行いながら『祛邪』(身体にある病邪を取り除く治療法)を同時に行うようになるかもしくは『補気』だけまず行い体力を回復してから『祛邪』を行うといった少し時間のかかる治療しなくてはいけません。

 

早く体を治したい人はできるだけ早く専門の方にご相談くださいね!

 

時間のある時にこのブログを書いていますので少しゆっくりになりますがご容赦ください。


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皆様こんにちは。

本日12月20日は『ぶりの日』ということらしいです。

皆さまは『ぶり』というと何を思い浮かべますか?

 

僕はいうと・・・

単純ですがやっぱり『ぶり大根』ですね。

本当に詰まんなくてごめんなさい。

 

ということで今回は『気』の働きその2ということで、

『気の固摂作用』について書いていきます。

 

『固摂』というのは聞きなれない言葉ですよね。

これは一言でいうと物質を定位置にとどめておく働きのことです。

 

例えば、血液は前回お話しした『推動作用』で血管中を流れこの固摂作用で血管内から血液が漏れないように留めておく必要があります。

これがなければ血液は血管から滲み出てしまいます。

この漏れなくしている作用が『固摂作用』というわけです。

 

その他にも・・・

汗や尿・ヨダレなどもこの『気の固摂作用』が低下すると、自汗(止まらない気持ちの悪い汗)や尿失禁・意志と関係のなくでるヨダレなどになっていきます。

精の部分でいえば射精後に精子残りが滲み出たり、早漏や女性でいえば不正性器出血やオリモノが多く出たりします。

 

本来、脳には十分な血液が無ければならないのですが立ち上がった時や頭を動かした時、重力や慣性に負けて立ち眩みなどが発生します。

 

『気の固摂作用』が低下するとこのような病態が発生します。

つまり低体温症の人の病態の中にムクミやメマイなどといったものがこれにあたるわけですね。

 

この『気の固摂作用』の低下には『黄耆』といった生薬が有効になります。

その他の身近な生薬として『山薬』があります。

 

『山薬』というとなんかわかりずらいですけど要は『山芋』のことです。

とくに男性関係の早漏や遺精・尿失禁や頻尿に効果があるとされています。

その他にも胃腸の働きを助ける『補脾』の効果もうたわれています。

 

個人的にも『山芋』はおろしても刻んで三杯酢で食べたりしても非常においしく効果抜きでも大好きな食材です。

これらの症状がある方は是非一度お試し下さい。長芋と梅干しの炊き込みご飯 とろろがけ

 

 

 

漢方療法では個人の体質に合わせた治療法が大切になってきます。

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皆様こんにちは。

本当に寒くなってきましたね。

 

僕は毎朝7時ごろ家を出るのですが、その時に外気温をみると

なんと零度!

 

そりゃぁフロントガラスも凍るわけです。

 

ますます寒さが増してきます。

冷え性対策はお早めにお願いします。

 

ということで今回は『気』の働きについて書いていきます。

 

『気』の働きは5つあると漢方中医学では考えています。

それらの中の1つもしくはいくつかの機能や働きが低下した状態を『気虚』といい

それらの状態に冷えを訴えるようになると『陽虚』と分類してます。

(中には冷えを訴えた時点で『陽虚』であるとする人もいますが・・)

 

どっちにしても『気』の働きと病態を知っていないと判別ができませんのでそれらについて書いていきます。

 

まずは『気』の働きの1

『推動作用』

 

これは一言でいうと体を動かす力のことですね。

身体を動かすということは筋肉を動かすだけでなく、

血液の運行や水液の運行や排せつ、気の循環などの生命活動を行う力のことです。

 

『気虚』になりこの『推動作用』が弱くなると血液の流れが悪くなり『うっ血』を起こしたり水液の流れが悪くなることで『ムクミ』が生じます。

よく冷え性の人はムクミやすい!

なんて言いますがこれは気の推動作用が低下して水液が廻れず水滞になったことで起こっている訳です。

そうすると水液は『陽気』を傷つけるとされ

これがまた冷えを加速させます。

 

そんな方にはまず余計な水滞を取るのに『麦茶』をおすすめしています。

麦茶はハトムギから作られていて漢方では『ヨクイニン』という名で使われています。

これには利水効果があり体の余計な水分を体外に排出させます。

ただ利水効果はあるのですが不足してる『気』を補う補気作用はないので特に冬場は多量摂取は控えてください。

それと飲むときは必ず温めて少量ずつ飲むようにしてください。

 

次回は気の防御作用について書いていきます。

 

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皆さまこんにちは。

関東ではこれから寒さが厳しくなるようで、、

こう寒くなるともともと冷えをお持ちの方はつらくなりますよね。

 

最近では低体温(36度以下)の人は、

高血圧やガン・糖尿病・心疾患・ムクミ・不妊症・リウマチなどの高原・免疫力低下etc.

などを引き起こす原因になるといわれています。

 

しかし、漢方ではこれらのことはごく当たり前に言われてきています。

というのも漢方ではこれらの症状を『陽虚』といい『気虚』が進んだ病態と判断しているからです。

 

『陽虚』?  『気虚』?

 

なんだそれ、と思う方がほとんどだと思います。

次回からはこれらの説明とともに低体温症の方にいい食材や調理法も気の向くままに書いていきたいと思います。

 

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皆様こんにちは。

なんとなくはっきりとしない天気が続きます。

 

今年も1ヶ月を切りました。

師走らしく?あちこちで交通事故を見かけます。

皆さまもお気を付けくださいね。

 

林修氏のテレビに触発されて書き始めたこの葛根湯についてですが今回で最終回になります。

タイトルにも書きましたが『葛根湯』というとカゼの初期に使うというイメージですがその他にもこのような時にも使う事があります。

※ただし漢方薬はその方の病態に合わせて使うのでしつこいようですが、使用にあたっては漢方の専門家にご相談のうえでお使いください。

 

葛根湯は漢方薬の分類では散寒解表薬に分類します。

これは何かの原因で体が冷えたことで起こる症状を緩解するときに使う薬ということです。

 

ですので・・・

体が冷えたことで起こる

感冒やインフルエンザの初期だけでなく、肩こり・寝違い・五十肩や神経痛の時や

寒冷蕁麻疹・鼻炎鼻閉などにも効果があります。

 

その他にも・・

皮膚の化膿性炎症や母乳の出が悪い時などにも用いることがあります。

 

江戸時代には葛根湯医者というのがいたらしく・・

カゼを引いたら葛根湯、膝が痛い時には葛根湯、気分が悪い時にも葛根湯というようになんにでも葛根湯を処方する医者がいたそうです。

さすがに現代ではそんな医者はいないでしょうが、それくらい広い範囲で葛根湯は用いられるようです。

ただ、専門家からすれば葛根湯をベースに生薬を増減して用いることがほとんどですけど・・・

 

とまぁ葛根湯についてはだいたいこんなところだと思います。

 

ではまた・・

 

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Ziziphus zizyphus foliage.jpg

 

棗の木(ウィキペディアより)