パティ・バという男 | Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun! (ジャム タン)とは、プル族の言葉で「平和だけ」ってこと。
あらゆる挨拶をされてもこの「Jam Tun!」って答えればオッケー!
セネガルの大地で青年海外協力隊員として、どっぷりプル族と向き合いながら生きた日々の記録。

パティ・バ。セネガルに来て一番親しくしているセネガル人。

彼は年齢41歳。クサナールに住む配管工で3人の子供を持つパパです。



彼は、、、

めちゃくちゃ賢い。フランス語・ウォロフ語・プラール語・ソーセー語・バンバラ語をすべて同時通訳できる。(全て全く似てない言語)。フランス語は完璧に読み書きできる。ありえないぐらい奥地まで入っていっても道や地形を完璧に把握してて方向感覚もすごい。



だから現地語を話せない他地域出身の配属先上司からめちゃくちゃ頼りにされてて、村人と話したい時はこのパティ・バを呼びつける。村に車で行く時は道案内件通訳としてこのパティ・バを連れていく。自分の仕事やないから給料とかもらってないのに献身的に働く。村人みんなに慕われ、歓迎されている。俺もクサナールに来た日からいろいろ助けてもらったし、チャーリー作りや家のペンキ塗りもみんな彼に手伝ってもらってこれまでやってきた。ほんと感動するくらいいい人で。逆に申し訳ないくらい。

で、とてもお茶目で笑える部分もあって、写真撮ろうとするとやたら照れたり、仕草がとてもかわいかったり。

Jam Tun!  Jam Tun!

そんな彼の本職は配管工。クサナールただ一人の。でもあんまり配管工の仕事はなくて、月収は日本円で6000円とのこと。日本にいたら、すぐ日本語も覚えてかなりいい仕事して、いい稼ぎ得るだろうなとまじめに思う。

こうやって能力があって人間性も申し分ない人でも、仕事がない現実。仕事が本当にないから、そのあたりに座り込んで1日中だらだらしゃべってるセネガル人が本当に多い中、彼のようにお金のためでなく地域のために献身的に働く彼は本当にすごいなあと思わされる。



これまでも彼にいろいろ助けてもらったけど、今後も彼らすごいセネガル人たちと楽しい毎日を過ごせれば。