「小さな政府」か「大きな政府」かとよくいわれます。小泉元総理の構造改革は「小さな政府」をめざしたものでした。地方も国も含め、予算を一律に減らし、あらゆる規制を緩和する。それが小泉構造改革でしたが、結果、地方は疲弊し医療崩壊が起こってしまいました。 必要なのは、「小さな国(中央政府)」「大きな地方(自治体)」だと私は思います。地方でばらまき予算をしろいっているのではありません。
 明治以来、我が国は官僚が中央で全てを決める、中央集権/官僚主権国家でした。欧米列強に追い付く、あるいは戦後の復興にこうした国の体制が有効に機能した面もあります。結果ができたのが「大きな中央政府」でした。しかし、その目的が達成された今、みなさんの生活の安心/安全を守るという国家本来の役割を果たすため、新しい「国のかたち」を作ることが必要です。 医療や福祉、地域のインフラ整備などは、生活の場に近い地方自治体にすべてをまかし、実体に応じた政策を実施すべきです。国(中央政府)は最低基準を定め、必要に応じて財源の調整を行うほかは、その権限/財源をすべて地方自治体に移譲すべきなのです。これが「小さな国(中央政府)」「大きな地方(自治体)」の意味であり、その実行が「地方分権」です。地方分権の流れは不十分ながらも現在も進められています。そのスピードアップを図ることがこの国をたて直すため必要不可欠です。 
前置きが長くなりましたが、だからこそ、地方の行政/政府を誰に託すかが重要になるわけです。千葉県では一般会計だけで2兆5千億円近い借金を抱えながら、医療や福祉の充実/経済の発展を同時に目指さなければなりません。求められる知事像は、①経済/経営を理解していること、②国(中央政府)にモノ申せること、③そして何より欲得抜きで千葉県のため働いてくれること、だと私は思います。
 民主党が推薦している「吉田たいら」さんは、平和交通の経営者でもあり「いすみ鉄道」を短期に立て直した実績もあります。その政策で国が半世紀以上にわたり続けて来た「八ツ場ダム」の建設中止を公約しており国にモノ申せる方です。また千葉県で生まれ千葉県で育ち、これまでも千葉のため働いてきました。まさに、こうした資質を備えた方ではないでしょうか。