あけましておめでとうございます。いよいよ通常国会が始まりました。年末年始は、成田山への自転車街宣、各種新年会へ出席して過ごしましたが、多くの地元の皆様からお叱りを受けました。民主党政権になっても何も変わらない、あれだけ期待していたのに・・・。景気はなかなか上向かない、借金は増える一方、また社会保障制度などの大きな改革も進んでいない、御指摘のとおりです。
借金については、不況の影響で税収が伸びず財源は厳しい状況にあります。財政再建か景気回復か、どちらも必要ですが両方を同時に達成することは困難です。いきなり増税を行えば、景気が腰折れする懸念があるためです。積極財政で景気回復を優先し、その後、財政再建に舵を切るべきであると私は考えます。実はこの点について政策論争が明確に行われていないきらいがあります。内閣改造によりこの点がはっきりします。
一方で平成二十三年度予算をみますと、公共事業は今回創設する一括交付金に回った分を含めた合計で、五・一パーセント減の五兆四千七百九十九億円と二年連続して減少。ピークだった一九九七年度当初予算と比べ四割以上減り、現在の歳出分類となった一九五五年度以来、初めて文教費を下回りました。また、小泉政権下で削減されていた地方交付税交付金は昨年度に引き続き増額、同じく小泉政権下で一・一兆円削減が決まっていた社会保障費も昨年度から一・四兆円増額となりました。予算の配分がはっきりと変わってきたことがわかります。
蛇行しながらも少しずつ進んでいるのが現状であり、力強くまっすぐに進めるよう皆様の叱咤激励を力にがんばって参ります。本年もよろしくお願いいたします。