内閣不信任案がまもなく本会議で採決されます。確かに、菅内閣は、原発問題の不透明な情報開示、国債を発行するために必要な特例公債法の成立に向けて動かないなど、かなり問題を抱えていると私自身様々な場面で感じています。
 しかしながら、私は今回の不信任案には反対します。
その第一の理由は大儀がないからです。
 いま、政治が行うべきは、原発対応と復興です。
総理をいま直ちに変えることが国益にとって絶対に必要であることがはっきりしているならいざしらず、この非常時においては、総理の足らざるを与野党で補い、原発も含めて復興に目処が立つまで支えるべきです。地元の皆様からも「この時期に何をやっているのか」との声が大勢です。総理を直ちに変える大儀がありません。
第二の理由は、民主党政権を倒すことになるからです。私が政治を志した理由のひとつは政権交代可能な2大政党の実現でした。今、野党の出す不信任に同調すれば、民主党政権を自らの手で倒すことになります。民主党が期待を裏切っている部分はあります。しかしそこは真摯に反省しつつ党内の改革を進めるべきであり、大儀がない中で時計の針を戻すことは私にはできません。
以上の2つの理由で私は、不信任案には反対します。