野田よしひこさんが、第95代内閣総理大臣に決まりました。千葉県生まれのはじめての総理大臣となります(太平洋戦争を終戦へ導いた鈴木貫太郎は本籍地が千葉県の関宿でしたが生まれは関宿藩の飛び地の大阪府堺市でした)。

 野田新代表は、県議選以来、大臣になるまで4半世紀、朝の駅頭活動を続けてきました。自らの政見を訴えながら、民意を汲んできたのです。そうした国民と同じ目線にたとうとする姿勢は、従来の政治家にはないものでした。(私の駅頭活動は野田新代表の下で学んだやり方です)。

 また、財務大臣としては、地道に予算編成を行い、実績をあげてきました。その行政手腕は他の菅内閣の大臣に比べてピカイチといえます。

 民意を背景に着実に実績をあげる、そういう実務型の政権の姿がみえてきますが、課題はねじれ国会をどう乗り切るか、という点です。前政権はこの点で身動きがとれなくなったのですから、この際、人事を一新して適材適所の挙党一致を図る必要があります。この点をしっかりやれば総選挙までの2年間の安定政権になると思います。

 私は、今回の代表選挙にあたっては、①増税はデフレ克服後、②現実的な脱原発、③党内融和をはかれる、という3つの基準でのぞみました。野田新代表で特に気になったのは、①の点でありましたが、景気に水をかけないよう、増税のタイミングだけは間違わないよう、しっかりチェックしながら、支えて行きたいと思います。