リーベ: 母ちゃん何処に行ってきたの?
母: 人参の種がなかったから
リーベ: 買いに行ってきたの?
母: うんそうだよ。
リーベ: 父ちゃんに連れてもらえばいいのに。
母: 父ちゃんは今日は仕事だし。
リーベ: 急ぐの?
母: そうじゃないけどね。
リーベ: 明日行けばいいのに。
母; 往復歩いて1時間くらいだし、
リーベ: 1時間も?
母: 母ちゃんのウオーキングに丁度良い距離だよ。
リーベ: そっか~
母: 帰り道でね、座り込んでいるお年寄りがいたんだよ。
リーベ: それでどうしたの?
母: 近くに行って、大丈夫かと尋ねたよ。
リーベ: そしたら?
母: 大丈夫、暑いから休憩していたんだって!
リーベ: 良かったね。でも、母ちゃん、
母: ん?
リーベ: 気をつけなければだめだよ。
母: ん?
リーベ: コロナかも知れないんだよ。
母: 困った人を見たらほっておけない母ちゃんの性格知ってるでしょ。
リーベ: 知ってるけどさぁ~
人参の種を買いに、
歩いて
歩いて
まだまだ歩いて
もっと歩いて
もっともっと歩いて
信号の向こうに見えました。
人参の種を買います。
帰りも歩いて
歩いて
ん?視線の先に人影が…・
近くによって、体調を確認しました。
ちょっと木陰で休憩しているとのこと、安心しました。
友人に話したら、コロナ禍の中、危険だよと諭されました。
コロナ禍の中、人助けも気軽にできないのですね。
複雑な気持ちです。