リーベ、リーベ  

りっちゃん、りっちゃん
そう呼んで一日が始まります。
 
生まれた時から私の傍にいたリーベ
旅行に行くのにも、買い物に行くのにも、お友達の所に行くのにもいつも一緒だったリーベ。
 
小さく小さく生まれてこの子は育たない、そう獣医からは言われても、私は諦めなかった。この私の胸の中で温めて必死で育てたリーベ、あれが最初の奇跡だったね。
 
ミラクルリーベ、小さな身体で何度も何度も奇跡を起こしてくれたリーベ。
 
片側の乳房を全て切除しても頑張って耐えたリーベ。
 
札幌在住の時は雪遊びもいっぱいしたよね。
 
リーベの事を思う度、大きな吐息が溢れ出る。大きな吐息をする度、哀しみのかけらが一つひとつ吐き出せればいいと思う。
哀しみのかけらが全て吐き出せれば、リーベは私の中で永遠の命となる。