開けてみなけりゃわかりませぬ… | ガガ様見聞録

ガガ様見聞録

アラフィフリーマンと自閉症スペクトラム持ちアラフォー栄養士…年齢差15歳凸凹夫婦の、現在進行形のささやかな日々。




我が妻・チヒロによる職場の上司『メンタル破壊』事件に、昨日また新たな展開があったのよ。

チヒロの所属する栄養科の上司は年内一杯、『鬱』にゆる病気休職扱いとなり、復職後も今の職場に戻ることはなく、同じグループ内の別の老健施設に移ることになるだろうとのこと。

そして、我が妻チヒロさんはというと…昇給こそないものの、この年度内は『栄養科長代理』として、ペナルティを受けるどころか、なんと栄養科の暫定トップに就く事になったのである!

しかもこの人事を提案し、強く後押ししたのはチヒロに『壊された』当の栄養科長本人で、同じ栄養科の先輩管理栄養士二人も全く意義なしだったそうだ。

「自身の理事長の娘という立場に対する甘えがあったのかもしれず、その『虚』の部分を部下であるチヒロさんに真正面から突かれてしまいました。チヒロさんの追及や指摘は悉く正論で、情けない事ですが上司でありながら反論の余地は全くありません」


「管理栄養士として入居者の食生活や健康状態全般に目配りする、という職責に関して、チヒロさんほど深く考え、勉強し、実行している職員はいません。入職の遅い早いに関わりなく、彼女はまさしく栄養科と調理場全体を任せるに足る人物です」


…てな栄養科長からのメッセージを理事室に呼び出されて伝えられ、併せて栄養科暫定トップ就任の人事も伝えられたチヒロ。


チヒロさん自身、懲戒処分は間違いなく下されるだろうし、下手すれば最悪辞めさせられる…とまで思い込んでいたら、そのあまりの予想外の展開に『腰が抜けそうになった』という(笑)



「なんだか、斜め上行く展開だね。辞めさせられるどころか、逆に出世してるじゃないか(笑)」


「私も信じられないよ。間違った事はしてないって自信はあったけど、口調は酷かったと思うし、きっと声も大き過ぎたと思う。」


正直言うと、この決定はなんか今後も波乱を呼び起こしそうな気がしてならないんだよね…。


チヒロは自身の気質にも由来する抜群の(というよりも超絶的)記憶力と職務に対する探究心、忖度や遠慮などとは無縁な胆力でもって栄養科や調理場をなかば『制圧』(笑)状態に置いており、しかも入居者の状況、看護&介護スタッフの状況、知りうる限りの入居者家族の事情に至るまで完璧に把握している。


我が妻ながらも、チヒロと同じ職場になったらさぞかし大変だろうなあ…と思う。多分、一番『怖い』タイプの同僚だろう。今回は「せめて私と同じくらいの熱心さで仕事をして下さい!」と上司を責め立てたのだが、正直チヒロと同レベルで仕事ができる人などまずいないだろう(^_^;)。


逆に言うと、チヒロのごとく極端に行動的でバッサバッサと仕事をこなす人間は、何もかも十人力で片付けてくれるがために、上手く使えば周囲の人間はかなり「楽ができる」んだと思う。


大丈夫かな…栄養科や調理場のスタッフが、チヒロ一人の力量に寄りかかってしまう体制になってないか?


意図せずとも、チヒロの独裁体制にしてしまうのはかなりまずいのではないだろうか。職場にとっても、チヒロ自身にとっても…。


「気をつけろよ。何もかもチヒロにおっ被せる算段してるようにも思えるんだ。自分で何でもやっちゃうんじゃなくて、スタッフを上手く使って仕事させなきゃだめよ」


「大丈夫よ。仕事はみんなに等しく振って完璧を目指させる。そこらへんは私、雑誌を熟読して常に研究してるんだから(笑)心配いらないよ!」


チヒロ自身は今回の決定を喜んでいて、ますます『ヤル気』をみなぎらせており、今のところ処分がなかった事への安堵感も相まってか、僕が時々手綱を引いてあげないと果てしなく『暴走』しかねない雰囲気がある(^_^;)。


ますます目が離せませんね。


でも…これが我が奥様、チヒロなのです。覚悟がいるんだよホントに(^^)。


では、またね。