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『水揚げが少ない』
魚が獲れず困っている漁師さんがいました。
毎日毎日！働いているのに生活が・・・？と
一方、となりの漁師さん。
うまくやって新しい家を建てました。
毎日いいものを食べているようです。
それを見てまた、「 ああ… 」ため息がでてしまいます。
ああ、自分は何が悪いのだろうか・・・？
ある日、旅人が来ました。
旅人はあることに気づきました。
そして、漁師に声をかけました。
「ほら、網に穴があいています。さかなが逃げますよ」
漁師は旅人が指さす網の穴をみてこういいました。
「 知ったようなことをいうな。毎日忙しくて穴をふさぐ時間がないのだ！ 」
この話はどこがおかしいのか。
もちろん、漁師は網にあいた穴をふさぐべきです。
穴があいているからさかなが逃げる。
さかなが逃げるから水揚げが悪い。
それなのに、それを指摘した旅人を漁師は怒りました。
「 時間がない 」といって。
まるで笑い話です。
けれども、世の中はこの漁師さんみたいな人ばかり。
“ 穴 ”はふさがねばならないのです。
あいたままだと、大切なものがこぼれ落ちていきます。
まじめな国民性の日本人。
世界のキリスト教やイスラム信者のように熱心ではありませんが、神社仏閣を守りご先祖様を大切にしてきました。
でも、そこに“ 穴 ”があいていたとしたら。
「 神仏を守れ 」「 ご先祖様を大切に 」という言葉はよく聞こえますが、庶民にそういう人たちが豪奢な暮らしをして巨大な建造物をどんどん建ててきました。
人々と、大切なものとの距離はどれくらい遠くに離れてしまったか。
旅人が漁師にいったように私も指摘します。
“ あなたは大切なものから離れていませんか？ ”
穴があいた網でさかなをすくうように、幸運はその人を通りすぎていくでしょう。
何をすべきか、考えてください。
一度、冷静に・・・！
ラララ～♬っと。
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