廃棄物の有害特性に応じた排出方法
続きです。
毒性(遅発性又は慢性)を有するもの
吸入、摂取又は皮膚浸透した場合に、発がん性を含む遅発性又は慢性の影響を及ぼす物質を含む廃棄物を排出する場合には、絶対に漏洩、流出、飛散等の起こることの
ないような完全密閉容器を使用する等の対策を施すこと。
これに該当するものとしては、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、有機すず化合物等の化審法特定化学物質及び化管法指定対象物質を含む廃棄物が該当する。
重合反応性を有するもの
重合しやすい物質を含む廃棄物を排出する場合には、発熱や固化を防ぐ為に、
・あらかじめ重合反応を終了させてから排出
・重合反応防止剤等を添加し重合を抑止
等の対策を施すこと。
《具体例》
排出物質名: スチレンモノマー
排出にあたっての処置: 重合防止剤の注入
排出物質名: イソシアネート
排出にあたっての処置: 分別排出、密閉容器収納、内圧防止
排出物質名: ポリオール
排出にあたっての処置: 分別排出
上記の他に、次の特性を有する廃棄物を排出する場合にも、注意が必要である。
続きは次回です。
奥興業
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