事故事例からみた廃棄物を適正処理するために必要な措置
【事例3】
原因物質 :過酸化水素
原因物質の特性 :酸化性
廃棄物の種類 :廃液
事故の分類 :ガス発生
事故時の処理工程 :運搬
事故概要 :過酸化水素を含む廃アルカリをタンクローリー車で運搬中、安定剤が含まれていなかったため、過酸化水素が分解してガ
スを発生し、ハッチが飛んで廃アルカリが飛散した。
排 出 者 の 対 策:安定化処理後に排出する。含有している物質を表示する。廃棄物 の性状、含有物、取り扱い上の注意事項などの情報を処理業者へ提供する
○処理する際に必要な情報
廃棄物の有害特性:酸化性
廃棄物の組成・成分情報: 過酸化水素含有
取り扱う際の注意事項: 反応終了後に作業する、異常処置
避けるべき条件: 過酸化水素は分解してガスを発生するため、安定化処理をせ ずに排出すること
物理的・化学的性状:ガスが発生する可能性有り
処 理 業 者 の 対 策
排出者に廃棄物を適正かつ安全に処理するための情報提供を要求する。
反応終了後に作業する
次回に続きます。
参照:環境省
奥興業
大阪府泉南郡熊取町成合西2230-42