廃棄物情報の提供に関するガイドライン

2.5 情報提供/情報共有の方法

続きです。

『WDS を補完する提供情報』

・分析表

分析表は、廃棄物の組成・成分、有害物質の含有、廃棄物の物理的性状・化 学的性状等を判断するために有効な情報提供方法の一つである。ただし、サ ンプルと同様、現に委託する廃棄物について分析された結果であることが重 要で、時間が経過し組成が変動している場合は不適当であること、そして分 析結果を踏まえて、処理業者において取り扱う際に必要と考えられる注意事 項等について情報共有することがなにより重要であることから、あくまでも WDS を補完する位置付けであることに注意が必要である。

・写真

写真は、廃棄物の荷姿を視覚的に伝えたり、容器のラベルに記載された情報 を伝えられることもあり、WDS を補完する情報提供方法として有効である。

・発生工程 情報

発生工程は、廃棄物に関する情報が不足している場合に物質の推測の手がか りになる。しかし、処理業者が安全な処理または適正処理のために最終的に 必要な情報は「廃棄物に何が含まれているか」であり、発生工程ではない。 物質が特定できていれば発生工程は検証のための補完的な位置づけとなる。 ただし、排出事業者が意図せずに不純物が混入する場合も少なからずあるた め、発生工程は企業秘密となりがちではあるものの、「何を作る事業場か」、 「何と何を原材料に用いているか」、「なぜ(何が不純物として混ざった可能 性があるために)廃棄物になったか」について十分にコミュニケーションを 取ることは重要である。その結果を WDS に記載すると有効な情報共有とな る

次回に続きます。

参照:環境省

奥興業
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