廃棄物情報の提供に関するガイドライン

2.1 情報提供/情報共有の必要性

続きです。

また、平成 24 年 12 月 28 日から平成 25 年 1 月 18 日にかけて、汚泥、廃油、廃酸、 廃アルカリを排出する PRTR 届出事業場となっている排出事業者、及び汚泥、廃油、廃 酸、廃アルカリの業の許可を保有する処理業者に対してアンケート調査を行い、各事業者が経験したヒヤリハットや事故について表 2-1、表 2-2 のような回答があった。 調査結果からは、排出事業者から処理業者に引き渡された廃棄物が、事前に提供され た情報やサンプルと異なっていた結果、処理現場でヒヤリハット/事故を招いている実態があることが伺える。

表 2-1 
排出事業者アンケート結果におけるヒヤリハット/事故事例

【汚泥/金属製品製造業】
セメント原料としてリサイクル化している汚泥において、異 物(床面を清掃した際のごみと思われる)が混入していると、中間処理業者から問合せ があった。発生部署への指導、及び発生部署と処分方法を明示したタグ付けにより再発 防止を図った。

【汚泥/農薬製造業】
汚泥の中にスレート欠片が混入していることに気づかず排出し、 処理業者から注意を受けた

【廃酸/化学工業】
グラスウールが混入していたため、処理会社の処理ラインが閉塞及 びローリーからの払出しがうまくできなった。処理業者に謝罪し、フィルターを装着し た。

次回に続きます。

参照:環境省

奥興業
大阪府泉南郡熊取町成合西2230-42