歯科医院経営に限らず、経営というものは資本力が強いものが勝ちである。

簡単に言えば、家に資産がある、不労所得がある、またもしなかったとしても、大きな借金をして火の車かもしれないが大きな診療所を構えている(しかしこれは潰れてしまう可能性もあるので、あまり気にしなくてもいいかも知れない)など、資金力があるから大きな診療所であったり、高額な機材が揃っていたり、スタッフが大勢いたりするのだ。

いちいちそれに惑わされてはいけない。
しかし、はやっていたり大きかったりするといいなと思うものだ。

同級や後輩が広い敷地で開業し、最初から患者数が多かったすると、いつも羨ましく思ったものだ。

その時に母に言われた事がある。

「あんたは商売の基本がわかっていない。」

と。

身内を褒めてはいけないが、母は高校を卒業して父と結婚し、すぐに内職を始めた。
それを見かねた父が、商売したらと言うと駄菓子屋を始めたのだ。自分の生まれ育った名古屋市緑区には相生山住宅という団地があり、当時団地を建設中で工事現場の方がよく買いに来たという。
しかし三人兄弟の末っ子の自分が生まれたのを機に閉店とした。
そして自分が、小学校入学と同時にスポーツ店を開店し、サラリーマンだった父を退職させ一緒にスポーツ店を経営させ一時期は4店舗を持つまでになった。
自分は売れ残りのジャージを着て、長兄を医学部に自分を歯学部に入れ尊敬している。

話はそれたが、その母が言っていた。

「お金をかけて大きくやれば、それ相応の売り上げが上がる。かけなければそれ相応。あんたのところは患者さんはそれほど来なくても理にかなっているんだよ。」

と。

その時は納得できなかったが、後でなるほどと思った。
24坪、チェアー3台、駐車場2台のテナントではそうだろう。
駐車場も探しに探して、距離はあるが患者さんに頼んで借りさせてもらい、いい思い出だ。

テナントで苦しんでから8年後には医院併用住宅に移転するので、全てが自分の下積みと思っている。年数はかかったが、さらに8年後には法人成り、そして再来月からは工事が着工するので、医院併用住宅が全て医院になり将来的にはユニット9台の医院に生まれ変わる。

成功している医院をみてブレそうになったら、その医院を気にする事なんかない。まず自院の現況の問題点を抽出し、今日より明日、明日より明後日は医院が進展する事を願いながら診療する事が、まず先決と思っている。