高山の古い町並みを楽しんだあと、そのまま奥飛騨温泉郷まで足を延ばしてみたいけれど、「高山からどのくらい時間がかかるの?」「車がなくても行ける?」「平湯・福地・新穂高のどこに泊まればいいの?」と迷いますよね。奥飛騨は地図で見ると山の中にあり、初めてだと移動が大変そうに感じますが、高山駅前から路線バスで入れる温泉地です。行き先と宿を先に決めておけば、移動そのものも北アルプスへ近づいていく旅時間になり、高山観光だけで帰るよりも「飛騨まで来てよかった」と感じる一泊にしやすくなります。

高山から奥飛騨温泉郷へ行くなら、まず「どの温泉地に泊まるか」を決めるのが近道です。

移動のわかりやすさなら平湯温泉、静かな山里の風情なら福地温泉、北アルプスの景色を主役にするなら新穂高温泉が選びやすいです。この記事では、高山からの移動方法と所要時間の目安を先に整理し、そのあとで目的別に宿を絞れるようにまとめています。

この記事でわかること

  • 高山駅周辺から奥飛騨温泉郷へ行くバスと車の目安
  • 平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高の違い
  • 一泊する価値を感じやすいおすすめ温泉宿5軒

1.高山から奥飛騨温泉郷はバスで約1時間から1時間半が目安

車がなくても、高山駅のすぐ近くにある高山濃飛バスセンターから奥飛騨温泉郷方面へ路線バスで移動できます。平湯温泉を経由し、便によって福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉方面へ進みます。

高山から平湯温泉まではおおむね約1時間、福地温泉は約70分、新穂高温泉方面は約1時間半前後と考えると、旅程を組みやすいです。道路状況や経由地で変わるので、当日は余裕を持って動くのがおすすめです。

片道運賃の目安
2026年9月時点では、高山濃飛バスセンターから平湯温泉が1,600円、福地温泉が1,800円、新平湯温泉が1,850円、栃尾温泉が1,930円、新穂高ロープウェイが2,200円です。運賃やダイヤは変更されることがあるため、旅行前に最新情報を確認してください。

行き先 高山からの目安 向いてる旅
平湯温泉 約1時間 初めて・移動重視
福地温泉 約70〜75分 静けさ・記念日
新平湯・栃尾温泉 約75〜80分 温泉郷滞在
新穂高温泉 約1時間半前後 絶景・ロープウェイ

バス利用なら高山濃飛バスセンターから乗ればわかりやすい

JR高山駅から高山濃飛バスセンターは近く、鉄道で高山に入った人でも乗り継ぎやすい立地です。高山・平湯側から新穂高方面へ向かう通常の路線バスは、基本的に事前予約なしで利用できる便があります。

ただし、運行本数や経由地は季節やダイヤ改定で変わります。宿を予約したら、チェックイン時刻から逆算して高山を出る便を決めておくと安心です。夕食付きプランは最終チェックインが早めに設定されている宿もあるため、高山を夕方ぎりぎりまで観光するより、14時台から15時台には奥飛騨へ向かう意識でいると余裕が生まれます。

荷物が多い人はここを意識
高山で午前から昼過ぎまで観光し、その後に温泉宿へ移動する流れがスムーズです。大きな荷物を持ったまま古い町並みを歩き回らないよう、荷物の扱いも含めて移動順を決めておくと旅が楽になります。

車なら高山市街から国道158号方面へ

レンタカーや自家用車なら、高山市街から国道158号方面へ進んで奥飛騨温泉郷を目指します。平湯温泉までなら、高山市街からおおむね1時間弱を見ておくとよいでしょう。

一方で、奥飛騨は山岳地帯です。冬は積雪や凍結があり、11月頃から春先までは冬用タイヤやチェーンなどの装備が必要になる日があります。雪道運転に慣れていないなら、無理にレンタカーにせずバスで宿まで入り、温泉でゆっくり過ごす方が気持ちまで楽です。

2.奥飛騨温泉郷は5つの温泉地から選ぶ

奥飛騨温泉郷は、平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高という5つの温泉地の総称です。同じ奥飛騨でも、交通の便利さ、宿の雰囲気、山との距離感がかなり違います。

迷ったときは「有名だから」ではなく、翌朝どんな時間を過ごしたいかで選ぶと失敗しにくいです。

  • 平湯温泉:高山から最初に到着しやすく、上高地方面への乗り継ぎ拠点にも便利
  • 福地温泉:山里の静けさや古民家風の宿を楽しみたい人向け
  • 新平湯温泉:宿の選択肢があり、奥飛騨らしい温泉滞在を組みやすい
  • 栃尾温泉:落ち着いた雰囲気で、温泉郷の中をゆっくり楽しみたい人向け
  • 新穂高温泉:北アルプスの景色や新穂高ロープウェイを旅の主役にしたい人向け

初めてで迷うなら平湯、二人旅や記念日なら福地、景色と非日常感を優先するなら新穂高。この3つから考えると選択肢をかなり絞れます。

3.高山から行きやすい奥飛騨温泉郷のおすすめ宿5選

ここでは、単に宿の数を並べるのではなく、高山から移動しやすく、奥飛騨まで足を延ばした意味を感じやすい宿に絞りました。自分の旅の目的に近い1軒から見ると選びやすいです。

宿 エリア こんな人に

 

匠の宿 深山桜庵

 

平湯 初めて・移動も重視

 

隠庵ひだ路

 

福地 二人旅・記念日

 

元湯 孫九郎

 

福地 温泉そのものを重視

 

山里のいおり 草円

 

福地 古民家・囲炉裏の風情

 

槍見の湯 槍見館

 

新穂高 絶景露天風呂

匠の宿 深山桜庵|平湯で移動のしやすさと温泉旅館らしさを両立

高山から奥飛騨へ初めて行くなら、かなり選びやすい一軒です。高山駅からバスで約60分の平湯温泉で下車し、そこから徒歩圏にあります。

飛騨の木を感じる落ち着いた館内で、源泉かけ流しの温泉、飛騨牛や山の幸を取り入れた食事など、「奥飛騨へ温泉旅行に来た」という満足感を作りやすいのが魅力。翌日に上高地方面へ動きたい場合も、平湯を拠点にすると旅程を組みやすくなります。

向いてる人
初めての奥飛騨、公共交通の二人旅、温泉も食事もバランスよく楽しみたい人。

選び方の一言
客室風呂の仕様は部屋タイプで異なるため、部屋で温泉に入りたい場合は予約画面で客室条件まで確認して選ぶのがおすすめです。

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隠庵ひだ路|全室露天風呂付きで二人だけの時間を深く楽しめる

「せっかく奥飛騨まで行くなら、部屋に戻ってからも温泉に入りたい」という人に魅力的なのが福地温泉の隠庵ひだ路です。高山から濃飛バスで福地温泉へ入り、バス停から徒歩約2分という立地も公共交通の旅ではうれしいところ。

全客室に温泉露天風呂と内湯を備え、さらに川沿いの露天風呂もあります。観光地を次々回るより、早めに宿へ入り、湯に浸かって、夕食を楽しみ、また好きな時間に温泉へ入る。そんな「宿に泊まること自体が旅の目的」になる滞在に向いています。

向いてる人
夫婦・カップル、記念日、客室露天風呂を重視する人、静かな宿で何もしない贅沢を楽しみたい人。

注意点
夕食をゆっくり楽しむ宿なので、高山を遅く出るより早めの到着がおすすめ。チェックイン可能時間は予約プランごとに確認しておくと安心です。

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元湯 孫九郎|温泉そのものを旅の主役にしたい人へ

観光スポットの数より「本当にいい温泉に入りたい」と考えるなら、福地温泉の元湯 孫九郎は候補に入れておきたい宿です。高山駅からは車で約1時間、路線バスでは約70分が目安です。

複数の自家源泉を生かし、内湯と露天風呂で異なる湯の表情を楽しめるのが大きな魅力。山の空気の中で湯に浸かる時間は、日帰り入浴だけでは味わいにくいものです。夕方、夜、朝と時間を変えて入ることで、同じ露天風呂でも空気や景色の感じ方が変わります。

向いてる人
温泉好き、泉質や源泉にこだわりたい人、静かな山宿で過ごしたい人。

選び方の一言
部屋タイプによって雰囲気や設備が異なります。温泉を最優先にしつつ、ベッドか和室かなど睡眠の好みも合わせて選ぶと満足しやすいです。

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山里のいおり 草円|古民家と囲炉裏で奥飛騨の夜を味わう

温泉だけでなく「飛騨の山里に泊まった記憶」を残したいなら、山里のいおり 草円がよく合います。高山駅からバスで約75分が目安で、福地温泉の落ち着いた環境にあります。

古民家を移築再生した館内には梁や囲炉裏などがあり、都市型ホテルとはまったく違う時間が流れます。川面を眺める源泉かけ流しの半露天風呂に加え、内湯付きの貸切露天風呂も用意されています。食事では飛騨牛、川魚、山菜など、山里らしい味を囲炉裏の雰囲気と一緒に楽しめます。

向いてる人
古民家が好きな人、囲炉裏のある宿に憧れる人、温泉と食事の両方で土地らしさを感じたい人。

注意点
古民家ならではの造りや客室ごとの個性があります。新しいホテルの均一な設備感より、風情を楽しみたい人に向いています。

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槍見の湯 槍見館|北アルプスを望む露天風呂で非日常へ

高山から少し時間をかけても、山の中まで来た実感を味わいたいなら新穂高温泉の槍見館です。高山駅から新穂高温泉方面のバスに乗り、中尾高原口から徒歩約8分が目安です。

名物は、北アルプスの山々を望む源泉かけ流しの露天風呂。渓流の音と山の景色に囲まれる時間は、新穂高まで足を延ばす理由そのものになります。翌日に新穂高ロープウェイへ向かう旅とも相性がよく、宿泊と山岳景観をひと続きの体験にしやすいのが魅力です。

向いてる人
絶景露天風呂に入りたい人、写真より実際の山のスケールを感じたい人、新穂高ロープウェイも楽しみたい人。

注意点
平湯や福地より高山からの移動時間は長めです。最終チェックイン時刻を確認し、高山を早めに出る旅程にすると安心です。

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4.迷ったらこの基準で宿を決めると選びやすい

5軒を見比べて迷ったら、設備の数ではなく「旅の中で一番楽しみにしている時間」で決めてみてください。

  • 移動の負担を抑えたい → 匠の宿 深山桜庵
  • 客室露天風呂で二人の時間を優先 → 隠庵ひだ路
  • 何度も温泉に入りたい → 元湯 孫九郎
  • 古民家と囲炉裏の旅情を味わいたい → 山里のいおり 草円
  • 北アルプスの絶景を忘れたくない → 槍見の湯 槍見館

同じ奥飛騨温泉郷でも、平湯と新穂高では旅のテンポが変わります。移動を短くして宿で長く過ごすのか、さらに山奥へ進んで景色を取りに行くのか。ここが決まれば、宿選びはかなり楽になります。

料金だけで決めず「夕食付きで宿時間を買う」と考える

高山には飲食店が多い一方、奥飛騨は夜になると街歩きより宿で過ごす時間が中心になります。そのため、宿泊費だけを見て素泊まりにするより、山里の料理や温泉を含めて一泊の体験として考えた方が、奥飛騨らしさを感じやすいです。

特に福地温泉や新穂高温泉の宿は、早めにチェックインして夕食前に一度、食後にもう一度、翌朝にも温泉へ入ると満足感が変わります。「寝る場所」ではなく「夕方から翌朝までを過ごす場所」として宿を選ぶのがおすすめです。

5.高山と奥飛騨温泉郷を組み合わせる1泊2日モデルプラン

高山と奥飛騨は、どちらか一方を削るより、昼までは高山、夕方から奥飛騨と役割を分けると満足度の高い旅にしやすいです。

1日目

午前は高山の古い町並みや朝市を散策。昼食後、14時〜15時台を目安に高山濃飛バスセンターから奥飛騨へ移動します。宿に着いたら、夕食前にまず温泉へ。食後は外へ出歩かず、もう一度湯に入り、山の夜の静けさを楽しみます。

2日目

朝風呂と朝食をゆっくり楽しんでから出発。上高地へのバスが運行する時期なら平湯泊から上高地方面へ、新穂高方面泊なら新穂高ロープウェイへ動くと、山岳観光につなげやすいです。その後、高山へ戻る日程なら、帰りのバス時刻に余裕を持たせておきます。

この流れなら、高山の町歩きと奥飛騨の温泉を競合させず、どちらも旅のハイライトにできます。日帰りで奥飛騨へ往復すると移動時間の割合が大きくなりますが、一泊すれば夕景、夜、朝の温泉まで楽しめるため、山間の温泉地らしさを感じやすくなります。

6.季節ごとに知っておきたいこと

春から秋は山岳観光と組み合わせやすい

新緑、夏の涼しさ、紅葉と、春から秋は景色を楽しみやすい季節です。上高地や新穂高ロープウェイなどを組み合わせるなら、宿泊地を翌日の目的地に寄せると移動が楽になります。

たとえば上高地を優先するなら平湯、新穂高ロープウェイなら新穂高または福地を選ぶと、朝から動きやすくなります。

冬は雪景色の露天風呂が旅の目的になる

冬の奥飛騨は寒さが厳しい一方、雪景色を眺めながら入る露天風呂はこの季節ならではです。車の場合は積雪・凍結への備えが必要ですが、運転に不安がある人は高山からバス移動にすると、到着後は温泉に集中できます。

冬は交通の遅れが出ることもあるため、帰りの列車や高速バスへぎりぎりで乗り継ぐ計画は避け、時間に余裕を持たせてください。

7.高山から奥飛騨温泉郷へ行くときのよくある質問

Q. 高山から奥飛騨温泉郷は車なしでも行けますか?

A. 行けます。高山濃飛バスセンターから平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高方面へ路線バスが運行しています。宿の最寄りバス停と徒歩時間を確認しておくと、車なしでも旅程を組みやすいです。

Q. 高山から日帰りでも楽しめますか?

A. 日帰りは可能ですが、往復の移動時間を考えると現地滞在が短くなりやすいです。温泉、夕食、夜の静けさ、朝風呂まで含めて楽しみたいなら一泊の方が奥飛騨らしさを感じやすいです。

Q. 初めてなら平湯温泉と福地温泉のどちらがいいですか?

A. 移動のわかりやすさや翌日の乗り継ぎを優先するなら平湯温泉、静かな山里の雰囲気や宿で過ごす時間を優先するなら福地温泉がおすすめです。

Q. 新穂高ロープウェイにも行くならどこに泊まるのが便利ですか?

A. 移動時間を短くしたいなら新穂高温泉が便利です。福地温泉や新平湯温泉からもバスで向かえますが、朝から景色を楽しみたい人は新穂高寄りの宿を選ぶと行程に余裕が出ます。

8.高山からもう一歩進んで奥飛騨に泊まると旅の印象が変わる

高山から奥飛騨温泉郷は、思っているほど「別の遠い旅先」ではありません。平湯ならバスで約1時間。福地や新穂高まで進んでも、その移動時間の先には、山の静けさ、源泉の湯、囲炉裏の食事、北アルプスの景色があります。

初めてで移動を楽にしたいなら匠の宿 深山桜庵。二人で客室露天風呂を楽しむなら隠庵ひだ路。温泉そのものを味わうなら元湯 孫九郎。古民家の旅情なら山里のいおり 草円。山の景色を旅の記憶に残したいなら槍見の湯 槍見館が選びやすいです。

高山観光を終えてそのまま帰るか、あと一時間ほど山へ進んで温泉宿に泊まるか。旅の満足感を大きく変えるのは、その一泊かもしれません。気になる宿が見つかったら、まず旅行日の空室と部屋タイプを確認し、夕食付きプランや客室風呂の条件を比べて、自分がいちばん楽しみにしている時間を叶えられる宿を選んでみてください。

※部屋タイプ、設備、料金、アクティビティ内容、送迎条件は変更されることがあります。予約前に最新情報をご確認ください。