今日から新しい修復の現場が始まりました。
ピッティ宮殿のすぐ近くにあるサン・フェリーチェ教会です。
とても古い教会で、資料は11世紀のものから残っています。
教会を入って左手に修復現場があります。
この足場が組まれる前に撮った 修復する作品の全体像です↓
16世紀のもので、2人の画家によって描かれています。
が、大部分はGiovanni da San Giovanniによるもので、彼の死後Volterranoが引き継ぎました。
彼は天使の羽の部分を、羽の形にそって彫っています。立体的な効果を出すためのものだと思いますが
普段見る目の高さからは気付かない作業です。面白いな~ と思いました。
↓の写真だと、より表面の起伏や羽部分の様子が分かりますね~ ライトを横から当てたものです。
修復作業前には、表面の状態をよりよく知るために、このようにして写真撮影を行います。
(この作品はBianco di calce というフレスコ画の技法で描かれているので、表面はざらざらしています。)
この天使の足元部分には、たくさんの黒いしみができています。
昔、まだ電気など通っていなかったころはろうそくを使用していたので、そのろうが飛んで表面に残って
このようなしみになります。 拡大するとよく分かります↓
この蝋によるしみは、蒸気を使って除去します。
今日は表面のほこりをはけを使ってはらい(すごい量のほこりがあった)、まわりの額をスポンジで洗浄しました。
明日からは和紙を使って表面をパックし(アンモニアを使用)、本格的な洗浄作業が行われます。
またその様子も報告します! では、また~!
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