キャンディキャンディ③　もしもキャンディをミステリーとして読んだら、どうなるのか？

キャンディのコンセプトは
「あしながおじさん」である

そこに「丘の上の王子様」は
誰なのか？という謎が絡んでくる

今回は、皆が正体を知ってるので
ミステリーで言うところの倒叙物
として推理していく
（犯人は既に分っていて、手がかり
を拾っていき完全犯罪を打ち破る事）

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簡単に言うと「コロンボ」や「古畑任三郎」方式

まずは「丘の上の王子様」の出会いですが
名前を告げずに去っていきます

しかし、きちんとバッジを落として行きます

（丘の上の王子様の紋章）

この時、キャンディ６歳

それから６年後（キャンディ12歳）の
時にバッジの模様と同じ、門の飾りを
見つける

そこにいた少年が「丘の上の王子様」
にそっくりなのでビックリする

その屋敷は「アードレー家」で
少年の名前を「アンソニー」と言った

これで「丘の上の王子様」は
アードレー家の人間で
アンソニーに似た人物と判明する

そして、アードレー家に伝わる
ゆうれいの話が出てくる
（このエピソードは、何かの伏線だったの
だろうが謎のままとされてきた）

夜の10時になるとシルクハットに
黒いマントで祖先と同じ格好の幽霊
が出ると言う話しである
（実は、これが最大のキーポイント
で「重要な手掛り」と私は考えた）

実際このシーンは謎解きに重要に
なるので、覚えていて欲しい

この話の直後、キャンディは
ニールとイライザの陰謀によって
３階の一番奥の部屋に閉じ込められる
（しかし、ニールとイライザ兄弟の
憎たらしさは天下一品）

10時の鐘の音が…
キャンディは必死で扉を叩く

すると、さっきまで開かなかった
扉が開き、外に飛び出す

すると、そこにはシルクハットに
黒マントの謎の男の後ろ姿が…

この場面は解説が無い為、
キャンディが恐怖のあまり
錯乱して幽霊の姿を
見たのではないか？と言う
説があるのだが…

アードレー家には誰も知らない
祖先に似た人物がコッソリ住んで
いたのではないだろうか？

その人物は、夜になったらコッソリ
屋敷を抜け出していた

たまたま抜け出そうとした時に
誰もいないはずの部屋から
女の子の助けを求める声が
聞こえたので鍵を開けて助けた

他の人に見つかるのが
イヤで、そのまま立ち去った
後姿をキャンディに見つかってしまった

アードレー家の謎の人物と言うと
「ウイリアム大おじさま」が
考えられる

アンソニーたちも、誰も顔を見たこと
が無いと言う謎の人物なのだから…

ここで、作者は私たちにミスリードを
行っている
（注）ミスリード（情報操作の事）

エルロイ大おば様が、実際おばあさん
なのと、「大おじさま」という
呼び名でウイリアムが年寄りの
イメージを作り上げたのだ

大金持ちのアードレー家の家長
だから年寄りのイメージというのも
あったかもしれない

ウイリアムの直系の男子が跡継ぎ
としたら年寄りの必要がない

先代のウイリアムが早く亡くなり
跡継ぎの男の子が、たった一人の
場合である

アードレー家の家系図は、よく
解らないが、他にアードレーを
名乗る叔父さん、伯母さんがいない
ことから先代のウイリアムの子供
は女の子ばかりだった可能性もある
（水木先生の家系図と、いがらし先生の
家系図では若干違いがあるみたい
なので、無視させてもらう）

どちらにしても、実の子で男子は
たった一人だった

エルロイ大おばさまが一番かわいがった
のがアンソニーと言ってることは
アンソニーの両親のどちらかは
先代のウイリアムの実の子供
の可能性が大きい！
（そしてアンソニーはブラウン家
なので、母親が実の娘となる）

そして

キャンディの目の前に、長髪に
ヒゲにサングラスで顔を隠した
謎の人物が現れる

名前を「アルバート」という

キャンディの緑の目をみて
懐かしそうな顔をする