パニック障害は、何も前兆がなかったのに、動悸や息切れ、めまいや全身のしびれなどの症状があらわれ、その発作に恐怖感を覚えてしまい、外出も難しくなってしまう病気です。
一生のうちに発作を起こす人は、全人口の一割はいると言われており、その中の1/3程度が発作を繰り返し、パニック障害へと進行します。
パニック障害の発作は、人によって様々です。よく確認されるのは、以下のようなものです。
・動悸
・頻脈
・ふるえ
・口が乾く
・呼吸困難、窒息感
・胸の痛み
・全身のしびれ
・悪寒、冷感
・吐き気
・めまい、フラフラ感
・気が遠くなる、失神しそうになる
・気が狂いそうになる
・死ぬかもしれないという恐怖感
上記のような発作があることから、心筋梗塞や狭心症、喘息、メニエール病、甲状腺機能亢進症、バセドウ病などと間違えることがあるため、ちゃんと体の病気が無いことを確かめることが必要になります。
発作はいきなり強く起こるため、なった人は「死ぬんじゃないか」という恐怖心を伴うことが多く、救急車を要請したり、救急外来を受診したりします。
しかし、パニック障害の発作のピークは20~30分程度であり、病院に着くころには治まっていることが多く、身体に異常も無いため、診断しても数値に異常は出ません。
診断では何も問題ないも関わらず、その後も発作が続くことで、「いつなるのか不安」という心理的な負担が重なり、ストレスから次第に外出もできなくなり引きこもりがちになってしまうこともあります。
パニック障害は、正しく治療を受ければ早く解決できることが多いため、可能性を感じたら、迷わず心療内科を受診されることを強くススメます。