★100話以上放送された人気ドラマ
60年代のアメリカのTVドラマだけど、何度も再放送されたので知っている人は多いだろう。
第二次大戦のフランスでの米陸軍歩兵部隊の物語だが単なる戦争アクションではなくヒューマンドラマとしても人気があった。
主演は故ビック・モロー(部下思いのサンダース軍曹)、共演はリック・ジェイスン(クールでハンサムなヘンリー少尉)
▲サンダース軍曹(左)とヘンリー少尉
★ヘンリー少尉はいやな奴か?
サンダース率いる歩兵分隊(メンバー6〜8名)に小隊長のヘンリーが出動命令を下す場面がよく見られた。
へ「26km東でドイツ軍が集結しつつあるという情報がある。これから行ってその兵力を確認し本部に無線で報告するんだ」サ「わかりました。あと5分で温かいメシが届きます。そのあとでもいいですか?」へ「ダメだ今すぐ出発するんだ。これは本部からの命令だ」サ「わかりました。今すぐ出発します」
歩兵が歩いてゆくんだから5分や10分くらい遅くなってもいいじゃないか。ヘンリー少尉ってやな奴だなぁと当時の私は思った(小6くらいの頃)
★中間管理職の悲哀
しかし大人になり、中間管理職になった頃、ヘンリー少尉へのイメージが大きく変わった。
ヘンリー少尉だって本心で部下に辛く当たっていたわけではない。上官(本部)から強く言われていたに違いない。
ふたりは、ごついが人情あるベテラン軍曹と、イケメンでインテリの小隊長、という対照的な設定であるが、フェアで部下思いの人格は共通なのだ。ヘンリーの一見意地悪な言動は最前線の厳しい状況を表現するための憎まれ役としての役回りだったのだ。
ヘンリー少尉、ごめんなさい。あなたも辛かったんだね!
あの頃の大人も今の私と同じように感じていたのだろうか?
あなたはどうですか?
-以上-