こんにちは、月曜担当のK佐野です。
雑学好きですのでそんな感じのblogになります。
先日クライアントの看板の交換に行った時のことです。
男「なんだ君は、全然看板屋に見えんな!!」
自「ええ、印刷会社の営業ですので」
男「印刷会社の人間にも見えんな!!ガハハ(*^ー^)ノ♪」
自「エヘヘ☆ヘ(≧▽≦ヘ)♪」
シャイボーイな私が、一体どう見えたのか知りませんが、
広告印刷会社のれっきとした営業マンです。
今回はそれらしく、印刷会社を哲学してみましょう。
「もしオーケープリントの社員がドラッカーのマネジメントを読んだら」
全ての働く人にお薦めします。
個人的には東京トイボックスも捨てがたいですが、自分の勤める会社を哲学するなら
ドラッカーのマネジメントでしょう。
とりわけ「もしドラ」からですと、かなり入りやすいです。

経営学の祖、ドラッカーの理念は実社会にも大きく寄与し、
非営利団体や公共事業の運営に与えた影響は、特に大きいと言えるでしょう。
○登場人物オーケープリ子
ドラ男
ドラ男 「ドラ男です、皆さん初めまして。えー、さて、早速本題に入ります。
オーケープリ子さん、貴女の勤めるオーケープリントという会社は、
誰に何を売る仕事ですか?」
プリ子 「お店とか会社とかに行って、ゴマ擦ってモノ刷ったりしてまーす☆」
ドラ男 「…あまりぶっちゃけちゃダメですよ。分かりましたか!?」
※以下マネジメントより
「我々の事業は何かとの問いは、ほとんどの場合答えることが難しい問題である。
分かりきった答えが正しいことはほとんどない。」
※キャデラックの経営不振の際の話
「我々の競争相手はダイヤモンドやミンクのコートだ。
顧客が購入するのは輸送手段ではなくステータスだ。」
「顧客とは、誰で、何処に居るのか?」
※この場合、印刷会社を定義するために
「何処の誰に何を供給しているのか?」を明確にする必要があります。
「分かりきった答えが正しいことはほとんどない」とするならば、
少なくとも印刷物の発注する人・法人だけが、真の顧客とはならないのでしょう。
ドラ男
「プリ子さん、上を見て順に考えてみて下さい。
「もしドラ」では、高校野球界における顧客とは、一般のファンであり、
在学生であり、父母であり、はたまた高野連からスポンサー、所属する野球部員、東京都に至るまで、全ての人が『顧客』であると定義していました。そして、提供するモノ・財は『感動』と位置付けました。では印刷会社の場合ですと、どうなるでしょう?」
プリ子
「えーっと、顧客はお店や会社で、提供するモノ・財は印刷物とゴマじゃだめなんですかー?」
ドラ男
「ゴマは絶対にNO!!です。でもそれ以外については間違ってはいません。但し、正解とはとても言えないでしょう。まず顧客の定義の幅を、貴女が考えてる以上に広げてみて下さい。印刷物を使っているのは誰なのか?その印刷物を目にしているのは誰なのか?具体的に言うと、広告チラシを本当に必要としてるのは?伝票を使ってるのは?ほら、顧客の本当の姿が見えてきませんか。」
プリ子
「…なるほろ!!折込チラシなら新聞取って実際に広告見る人だし、
伝票だとそれを使う店員さん、案内パンフレットならその情報を必要としてる人達ですね!」
ドラ男
「そうです。エンドユーザーに至るまでが顧客と定義出来ることを、
決して忘れてはいけません。では提供するモノ・財 は?もう答えることができますね。」
プリ子
「印刷物!」
ドラ男
「…その印刷物を読む人、見る人、使う人が求めるものはなんでしょう?
プリ子さんの会社ではデザインとかはしないんですか?」
プリ子
「やりますよー。…あっ!分かった!!見やすいデザインとか使いやすいものとかですねー☆」
ドラ男
「そうですね、それは大切なことです。パンフレットであれば見やすく正確な情報を伝えること、伝票であれば利便性の追求、広告チラシであれば反響などの広告効果を指すのではないでしょうか。ではプリ子さん、まとめてみましょう。印刷会社とは、誰に、何を供給するのでしょう?」
プリ子
「うんとねー、印刷物の注文する人とそれを使う人、見る人がお客さんで、提供するものは正確で分かり易い情報とか使いやすさ、反響効果とかだと思います!!(^-^ゞ」
ドラ男
「大変良くできました。印刷会社が売るものが印刷物だけではないと言うことが分かっただけでも、大変素晴らしいことだと思います。今ここに正解はないのかもしれませんが、貴女が今言ったことは適切解の一つで良いと思いますよ。」
プリ子
「ヤター(σ≧▽≦)σ。でも、ぶっちゃけチラシとかなんて興味ない人にとっては単なるゴm…」
ドラ男
「プリ子さーーーーーん!!!!ゴマはもう関係ないですよー!!」
はい、自分流ではありますがマーケティング完了です。
ちなみに「マネジメント」を読む場合、エッセンシャル版でも内容的には十分な代物です。
イノベーションの辺りなんかも大変興味深いものとなっていましたが、この「顧客」と「提供するモノ」の概念に触れたとき、私の中で世界観がちょっと変わりました。
皆さんも考えてみて下さい。きっと新たな視点が得られる筈です。
美容室にとっての顧客とは?小売店にとっての顧客とは?
貴方が提供するサービスの真の目的とは?
※以下「もしドラ」より(ネタバレ注意)
記者「甲子園ではどんな野球をしたいですか?」
正義「貴方はどんな野球を見たいですか?僕たちはそれを聞きたいのです。
僕たちはそれをマーケティングしたいのです。
何故なら僕たちは、みんなが見たいという野球をやりたいからです。
僕たちは顧客からスタートしたいのです。
顧客が価値ありとし、必要とし、求めているものから野球をスタートしたいのです。」