今年の冬はあまり寒くないですね。
私は茨城に住んでいるんで比較的寒い地方だとは思うのですが、今年は平気ですね。
愛車TIIDAも、まだスタッドレスタイヤはいていません。


ところで、冬って太りませんか

 クリスマス・忘年会・正月などのイベントが多いから?

 寒くて外に出歩かなくなるから?


まあ、環境的な要因はあるでしょう。
でも、それって人によってそれぞれですよね。


人によって変わらない要因もあります。


 一つは、寒さから身を守るため脂肪がたまりやすくなる

  (体温を上昇させるエネルギーになるんですね。)

 もう一つは、脂肪が分解されにくくなる

  (低温により脂肪分解酵素のリパーゼの働きが鈍くなるんだそうです。)


ということで、冬は太るんですね。



でも、飲むだけで太らないってことで昨年からヒットした商品があります。

そう、黒烏龍茶です。


ということで、前回に続き前置きが長くなりましたが、「TVCMを読み・説く」。
第31回はサントリー黒烏龍茶「役員餃子」篇 です。


黒烏龍茶の「脂肪の吸収を抑える」ってコンセプトささりませんか?

30~60歳代の約3割が内臓脂肪型肥満の疑いがあるそうです。
おそらく私もぎりぎりはてなマークこれに該当します。

そんなときに、飲んでれば「脂肪を吸収を抑えます」なんて飲料が出れば、即買っちゃう。
しかも「トクホ(特定保健用食品)」なので、怪しくない。

サントリーのニュースリリース によると、約20%も中性脂肪の上昇を抑制できるし、脂肪排泄効果も約2倍に増加するそうです。

いや~ステキですグッド!


さて、CMを見てみましょう。


中国人二人が食事の前に立って歌を歌っています。
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中国語の歌なのでわけが分からないのですが、字幕が出ているので、それを思わず目で追ってしまう。

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そう、自分たちで読まされているのです。


本来CMって受動的なものですよね。
だけどこのCM、中国語の歌+字幕で、能動的なものに変えていく
うまく作られています。


字幕の内容は次の通り。
この歌には黒烏龍茶を飲む意味性が全て含まれています
消費者の購買行動(※)をくすぐる歌詞ですね。


  僕は脂っこいものが好きだった
  どうして今も好きじゃいけないんだろう
  年とったからって
  幸福がない
  ふりなんてできないよ
  黒烏龍茶が僕を変えたんだ
  脂っこい料理を楽しもう
  恋も脂も
  ない人生なんて
  そんなのもうまっぴらさ


ちなみに、サントリーのWebサイトでは、日本語バージョンの「黒烏龍茶の歌」を聴くことができます。

日本語バージョンには3番まであり、歌っている人たちは「メタボリックス」というそうですニコニコ


ということで、村山さんが優れているCMの一つとしてあげられたのもうなずけます。


※消費者の購買行動:個人消費用に製品やサービスを購入する個人や家庭、すなわち最終消費者の購買行動のこと

(フィリップ コトラー, ゲイリー アームストロング, Philip Kotler, Gary Armstrong, 月谷 真紀, 恩蔵 直人 コトラーのマーケティング入門


「SHIFT_○○」でおなじみのニッサンのCM。
○○の部分って、お~なるほどえっビックリマークって感じですよね


「SHIFT」は「変革」の意味で、ゴーン社長就任後、「いままでの常識を変えること」という意味で使われ始めたそうです。
「SHIFT」をタグライン(※)として、そのあとにメッセージを伝える。


最初に「SHIFT」が始まったのが2004年9月の話で、
 ・SHIFT_compact quality:ティーダ
 ・SHIFT_performance:フーガ
 ・SHIFT_sedan standards:ティーダ・ラティ オ
 ・SHIFT_open feeling:ラフェスタ
 ・SHIFT_compact flexibility:ノート
の5台が同時に発表 されたときのことでした。

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以降この「SHIFT」は続いていて、ニッサンの象徴的な言葉になり、浸透したのでした。


で、なんでこんな話をしたかというと、そう、私が今乗っている車がティーダだからなのです。


ということで、前置きが長くなりました。


「TVCMを読み・説く」 第30回は私の乗っているニッサン TIIDA(ティーダ)「Luxurious Hotel」篇 です。


TIIDAは、「SHIFT_compact quality(コンパクトの質をシフトする)」というコンセプトで開発され、CMでは「Compact meets Luxury(コンパクトがはじめて出会う上質)」というキャッチコピーで紹介されています。

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ニッサンのCMは「SHIFT」以下のメッセージ、TIIDAの場合は「compact quality」をテーマにして作成されています。

CM「Luxurious Hotel」篇は「TIIDAってちっちゃいけど上質感があるんだよ」というのを伝える内容。
だからモナコでも有数のホテル「THE HERMITAGE HOTEL」 を舞台にし、そこから出てくるカップルが乗っている車という設定。

ベタですビックリマーク

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でも、そういうかんじの車なんだってのは伝わってくる。


ところで、TIIDAの由来 なんですが、ふたつの意味があり、

1.英語TIDE(自然の調和、潮流)からの造語
      +
2.沖縄の言葉で「太陽」を意味する「ティーダ」    だそうです。


実はこのTIIDA、サニー晴れの後継えっなんですって。

サニー晴れというと良くも悪くも「大衆車」というイメージですが、それを上質感があるTIIDAに「SHIFT」した発想がうつくしい。


CMも含めて高級感を出しているから、大衆車ベースだなんて誰も思わない。

「SHIFT_○○」というコンセプトには、そんな説得力があるんですね。


また、これは蛇足かもしれませんが、「TIDA」ではなく「TIIDA」なのは、「I」が人を表していて「「ふたりで行動することが多くなったご夫婦」のライフスタイルを想定して企画された 」からなんだそうです。
TIIDAは、子どもがいない私たち夫婦にぴったりの車だったんですね。

ちなみにTIIDAは、攻殻機動隊SSSのコンセプトカー のベースにもなっているんですよ~。
「一見すると、そぐそこを通り過ぎてもおかしくないような、ベーシックなデザインです。しかし、じっくりと細部を見ると、ラインやパーツが突然変異的な個性を持っている。“現実的に見えるのに非現実的”。そこが面白い所です」

通にはたまらんですねじゅる・・


sss


※タグライン:コーポレート・ステートメント、コーポレート・スローガンなどともいわれ、企業の理念や事業内容、新しい社名に込めた意味、社会に対する姿勢などを訴求するために開発されたもの
(宣伝会議 マーケティング・コミュニケーション大辞典

「TVCMを読み・説く」。第29回はVolvic「おいしさ訴求」 篇です。

水を水道水ではなく、購入している方は多いかと思います。

軟水、硬水、発泡水、酸素水、・・・とさまざまな種類のミネラルウォーターが発売されています。


Volvicは昔から発売されているノーマルなタイプである軟水です。

しかし、私はこのCMを見て、何か特別なすごくおいしい飲料と感じました。


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風景画に絵を描くことで水がどのようにできているかを表現し、いかにこの水が自然から作られ、それが私たちの喉を通りすぎていくかを表現している。

まさに「自然がそのまま生きている水」を表しています。


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このCMを見ると、このVolvicの後ろに隠されている物語を私たちは感じてしまうのです。

だから確かにおいしいんだって納得できるんでしょうか。