8月4日に、「昇格披露演奏会」をします。久しぶりです。


お箏業界では、新しく名取さんとなった時、またそこから更に研鑽を積んで昇格した時、

そういう節目に師匠は「昇格披露」の会を催して世間にご挨拶します。

披露される本人は晴れの舞台です。

演奏の前に舞台に並んで、親師匠の師匠、いわゆる「大先生」、おばあさん師匠が披露挨拶をするのが慣例ですが、

私の親師匠は28年前に亡くなっているので、それをして頂けず、

これまで11回して来たのですが、その披露は私自身がしたり、組織の上層部が来賓でみえていた時はお願いしたりして来ました。

今回はゲストが同じ会派の上層部なので、披露をお願いしてあります。

これが披露演奏会の大切な部分なので、最も腐心する所です。

『親師匠がお元気で居て下さっていたら』

と毎回思います。主催者の師匠が登場したらどんなに会の格が上がるか。

しかし親はいつまでもいてはくれませんから仕方ない。



今回私の「箏弦60年」記念にしました。

今年でこの道に入って60年です。一生の殆どをお箏三弦と添った人生でした。業界での還暦ですね。😊

まだもうちょっと頑張るつもりですが。😁

もうちょっとね。いつまでもは居座りません。後進の為にさっさと退く。





第1回は平成17年でした。

あの時は披露演奏会は一生に一度と思っていましたから「第1回」とは付けませんでした。披露演奏会など出来る自分ではなかったのですが、受験して幹部となった者が増えてきたので、もう引っ込んではいられなくなり、
「えいっ!」
と捨て身の気持ちで開催しました。

世間にご挨拶して紹介するのは親師匠の責任ですから。

しかしノウハウを授けて下さる親師匠はもう亡くなっていたので、過去の記憶で慣例を思い出しながら開催するしかありませんでした。

44才の時でした。



あれから19年、無我夢中で走って来ました。



初めて門人を受験させたのはその9年前だから35才の時でしたか。🤔 

初めての受験生は2人だったので、3人で試験前に神社に合格祈願にお参りに行きました。
受験生の一人がお賽銭を投げたら、お賽銭箱のへりに当たって跳ね返って来ました。😂
投げた本人と私は
「神様に拒否された!🤣」
と、座り込まんばかりに大爆笑だったのですが、もう一人の受験生がすごい勢いで拾ってまた投げていました。爆

一番の思い出です。😄



今回私も節目だから、披露と同時に自分のリサイタルもしようと当初考えていました。

が、やはり両方は無理なので、弟子を優先しなければならず、自分の会は3〜4年先にしようと思います。

リサイタルというものは一生に一度はしたいものですが、しかし3〜4年先にモチベーションが あるかどうかですね。(笑)  年とともに色んな事が

「もういいや。」

に順次なって来ているので、自分で自分にむち打たねばね。



いずれにしても目の前の披露演奏会です。

これまで毎回『今回が精一杯』と出し尽くして来ました。今回も然り。




頑張ります!



弟子が。🤭