またブログを放置していましたが![]()
マリーアントワネットは無事再演されたので、ブログタイトルに関係なく気になったミュージカルについて勝手に書いていきます。
マリーアントワネットもそうですが、私は毎度、大人気とはいえないミュージカルが逆にとても気になります。
今回は「笑う男」です
深いです。
これ一見ユゴー原作にしては、軽く綺麗にまとめだけの話のように見えます。
私も1回目に観たときは、小ぎれいにまとめたけれど浅いなぁと思いました。
でもこれ、レミゼラブルのように描かれている人物量や場面量的には壮大ではないけれど、テーマの深さでいえば、どっちもどっちです
これじゃ、どっちも浅いかのような口ぶり![]()
グウィンプレンとデアは、「ポーの一族」のエドガーとメリーベルを彷彿させます
書いている人の年代がバレます
エドガーとメリーベルは本当の兄妹で恋愛関係ではないし少年少女のままだけれど、世の中から受け入れられない存在同士の魂が深く結びついている
という点で、とても類似しています。
浦井さんは、この役での目つきがとてもいい![]()
ふとした目つきに、顔に施されたことによる内面の暗さ、鋭さがよく出ていると思います。
以前シラノでクリスチャン役を観たとき、口下手でとても哀愁のあるクリスチャンを演じていて、よく役を掘り下げる方だなぁと思いました。
浦井さんには掘り下げ甲斐がある今回のような役を、演り続けてほしいです。
このミュージカル、内容、テーマ、音楽、キャラクターすべて良いのに、わかりにくい部分、観ている側が感情移入しにくい部分があって損をしているように思います![]()
手直ししたら、もっともっと素晴らしくなるのに。
東京は昨日で楽のようですが、これから全国公演のようなので
わかりにくい部分
なんと言っても、最後。グウィンプレンが死んだことが、わかりにくい。
外見や生まれで判断し、訴えていることにも耳を貸さない、本当の意味の怪物の住む貴族社会に失望したグウィンプレン。
魂のよりどころであるデアのところにやっと戻って来たのに、デアは息絶えてしまう。
そこでグウィンプレンも身投げ
して死ぬはずなんだけど、そこがわかりにくいです。
もしかして、そこまでは敢えて描かないという趣旨なのかもしれませんが、もしデアが死んだところで観客の理解が止まったら、このミュージカル浅い話としてうつってしまいます![]()
加えてほしい点
一幕ラスト近くまでは、グウィンプレンが目の見えないデアに、鼻から下の部分は決して触らせようとしない様子を入れてほしい![]()
聴衆の前では自分の外見を堂々と晒しているグウィンプレンだけれど、盲目のデアが愛しているのは虚像だと懐疑的で、本当の自分の姿を知られたくはない(ここから勝手に舞台とは関係なく書いてます)
だからこそ、自分の外見をそのまま受け入れたジョシアナ公爵に会いに行きたい気持ちが抑えられなった
グウィンプレンは、それでもデアへの気持ちがあるのでジョシアナを拒絶して戻ってくる(ここ舞台どおりです)
戻ってきたところの再会でデアが口元に触れるのをうっかりと防げず、デアは初めてグウィンプレンの本当の外見を悟る
デアの愛を失ったとたじろぐグウィンプレンに、デアが舞台の台詞の「本当に醜いのは魂の醜さ。あなたの魂は美しい」と微笑みかけ、グウィンプレンは泣きそうになりながら抱きしめ愛を誓う(台詞はイメージです
2度観ただけなので)
その後、グウィンプレンは舞台どおり捕まります(一幕終わる)
というのは、このままだとデアとグウィンプレンの魂の繋がりの深さ
が、いまいち観ている側に伝わってこないのです。
ここが伝わらないと、なぜ最後にグウィンプレンがデアを失って身を投げる
のかがわからないし、グウィンプレンが身投げすることを知るか知らないかで、作品の印象は全く異なります![]()
最後に蛇足ですが、観ている側がちょっと引いてしまうシーン
メガホンでの腹話術シーン
心と心臓がもろいデアにショックを与えまいと、ウルシュスが腹話術を使って一座と共に一芝居するシーンなんだけれど、メガホンが腹話術部分とは仏様でも知らなかったと思います![]()
あのシーン、全体的にバタバタ感がすごいし、観ているほうは興ざめします。
もっと短めにまとめて、その分デアとグウィンプレンの心の動きを描きこんでほしい![]()
いろいろ書きましたが、この舞台もグウィンプレンというキャラクターも好きです![]()
とくにマフラーで口元を隠しているときの暗く鋭い目をしたグウィンプレン、大好きだなぁ![]()




