1 甲状腺機能検査で最も有用なのはどれか。
a TRH
b TSH
c T3
d T4
2 AIMAH(ACTH非依存性大結節性副腎皮質過形成)の検査所見で誤っているのはどれか。
a 血中ACTHは低下する
b 血中コルチゾールは上昇する
c 尿中17-KSは低下する
d 血清DHEA-Sは上昇する
e 副腎シンチで両側集積が見られる。
3 MEN1の合併症はどれか。3つ選べ。
a インスリノーマ
b ガストリノーマ
c プロラクチノーマ
d 副甲状腺機能亢進症
e 副甲状腺機能低下症
4 糖尿病に合併する癌として正しいのはどれか。3つ選べ。
a 肺癌
b 胃癌
c 肝癌
d 大腸癌
e 膵癌
5 家族性高コレステロール血症の治療薬はどれか。2つ選べ。
a スタチン系
b アリロクマブ(PCSK9阻害薬)
c フィブラート系
d ニコチン酸
6 偽痛風の原因物質はどれか。
a 有機リン
b リン酸カルシウム
c ピロリン酸カルシウム
d シュウ酸カルシウム
7 偽通風と化膿性関節炎の鑑別に有用なのはどれか。
a シスタチンC
b カルシトニン
c プロカルシトニン
d CRP
8 TIO(腫瘍性骨軟化症)について誤っているのはどれか。
a 腫瘍が大量のFGF23を産生する病態をもつ。
b FGF23は、尿細管からのリンの再吸収を促進する。
c FGF23の働きにより低リン血症をきたす。
d 低リン血症により骨軟化症をきたす。
e 腫瘍を外科的に切除することで完治する。
9 多毛をきたさないのはどれか。
a SLE
b PCOS
c Cushing症候群
d 先天性副腎皮質過形成
10 乳房切除に伴うリンパ節廓清の合併症はどれか。3つ選べ。
a 嗄声
b 低カルシウム血症
c 上腕拳上障害
d 上腕浮腫
e 上腕内側麻痺
解答解説
1:b
甲状腺機能検査ではTSHが最も有用とされる。
2:d
国試出題基準。各種検査値は副腎腺腫と同じで、副腎シンチが両側(左画像参照)で集積と覚える。Carney複合もキーワードである。PPNADも検査値はAIMAHと同じ。
3:bcd
基本事項。MEN2は甲状腺髄様癌(検査でカルシトニン↑)、褐色細胞腫、副甲状腺機能亢進症を合併する。aは二次性肥満の原因になることだけ覚える(インスリン↑→低血糖になりやすい→たくさん食べてしまうから)
4:cde
膵臓そのものと、その周辺にある臓器が癌化するイメージ。
5:ab
PCSK9阻害薬は新しい薬であり、分子標的薬であるため出題される確率が高いと思われる。cdは中性脂肪(×コレステロール)高値に対して用いられる。
6:c
紛らわしいが基本事項なので確実に覚える。有機リン(パラチオンなど)は農薬の成分、リン酸カルシウムは肺胞微石症の原因物質、ピロリン酸カルシウムは偽通風の原因物質、シュウ酸カルシウムは痛風の原因物質である。
7:c
CRPに代わる新しい感染症マーカーとしてプロカルシトニンが注目されている。カルシトニンは甲状腺髄様癌(MEN2に合併)のマーカーとして用いられる。シスタチンCはクレアチニンに代わる新しい腎機能マーカーとして注目されている(YN腎参照)。
8:b
国試出題基準。FGF23によりリンの排泄が促進され、低リン血症をきたす。選択肢にあるように、腫瘍切除により完治に至る。
9:a
症候学からの出題。手薄になりがちな分野である。SLEは脱毛をきたすことで有名。
(YN内分泌「多毛」参照)
10:cde
腋下リンパ節廓清によりやむを得ず神経の一部を切断することとなり、上腕拳上障害と内側麻痺を生じる。嗄声と低カルシウム血症は甲状腺手術の合併症。