巨木・ご神木・棚田米つや姫 | 西島豊造(五ツ星お米マイスター)

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真面目な事は、なかなか書きません。



「ご縁三國結び米」の3地区本部の2地区本部(隠岐・邑智)からブランドシートは届いたが、石見銀山からは、まだ届いていない。
理由は、「打つ手が無い」という厳しい現実のため、新しいことを書こうと思っても、書くことが出来無いのである。

中山間地で、棚田ばかりの産地・地域でのお米作りというのは、発展させようとしても、直ぐに限界が来てしまう。
ブランド化戦略といってもパターンが決まってしまう。

これは石見銀山だけに限ったことではなく、中山間地であれば、日本中同じ問題を抱えていると考えて良いと思う。
だからこそ、シッカリと差別化しないと、日本中どこにでもある、ただの棚田米として終わってしまう。

品種は「コシヒカリ」「つや姫」。
「コシヒカリ」については主力であることから、既に栽培方法については出来上がってしまっている。
変えることが出来るのは、米粒の大きさと食味バランス程度であるが、それでも棚田という環境から、確実とは成らない。
それでも、数年間にわたり栽培努力は続けてきているので、棚田米としては珍しい、見た目で判る大粒の「コシヒカリ」にまでは出来上がっている。

本家山形県「つや姫」と異なり、シットリ感がある「つや姫」については、まだ可能性があると思う。
他県の「つゆ姫」とも異なり、一般的な島根「つや姫」とは異なり、石見銀山らしい「つや姫」にまで出来上がり始めている。

「ご縁三國結び米」の「隠岐」は、「コシヒカリ」であっても「きぬむすめ」であっても、非常に個性が強いので、差別化はしやすい。
「邑智」は、中国山脈の独特の地質と、ハーブという珍しい栽培を上手に活かせれば、上品な味わいの「きぬむすめ」を作ることが出来る。
「石見銀山」は、小さな棚田郡を上手にコントロールしての循環型農業が全て。

石見銀山「つや姫」のブランド名は「巨木・ご神木・棚田米つや姫」。
なぜ、このブランド名となったのか?
ブランド名が持っている意味とは?

石見銀山が進めていくブランド化戦略は、このブランド名の中にある。