夜のお店で働いているとき、
お店のお客さんとゴルフのコンペをすることになった。

 

練習をしないといけない。
でも私は、
ゴルフにまったく興味がなかった。

 

ただ、
両親は二人ともゴルフをする。

 

電話をして、
「余っているクラブセットがあったら送ってほしい」
とお願いした。

 

両親は、
わざわざ
ヤマト運輸のゴルフ宅急便で、
送ってくれた。

 

でも、
発送されたあとで、
ふと思った。

 

こんなものが家にあったら、
これで殴られるに違いない。

 

急に、
強い恐怖が湧いてきた。

 

だから私は、
わざと、受け取らなかった。

 

すると、
両親に連絡がいった。

 

「せっかく送ったのに、
なんで受け取らないの?」

 

そうだよね。
私が頼んだんだから。

 

受け取らないわけにはいかない。

 

仕方なく、
受け取った。

 

そして、
案の定だった。

 

1番ドライバーで、
うずくまっている私の腰に、
ナイスショット。

 

痛すぎて、
息が止まるほどだった。

 

声を出して泣くと、
余計に殴られる。

 

だから、
我慢した。

 

病院には、
行かせてもらえなかった。

 

次の日、
腰には、
ドライバーのヘッドと
同じくらいのコブができていた。

 

ああ、
ドライバーで殴られると、
こうなるんだな。

 

そう思った。

 

ただ、それだけだった。