「そば(蕎麦)」(buckwheat)は、その名称が示す通り、「小麦」の代用食としての役割が大きかった。
「そばは75日」という言葉がある通り、
「そば」は種をまいてから10週間程度で収穫が出来る。
特に土壌を選ばないし、寒冷地でも生育する。
その為、「そば」は、世界中で小麦や米の代用として、主要作物が不作の時に、大いに利用されて来た。
世界的に見ると、「麺」として利用する国は、日本以外にはほとんど無く、
粉を水で練り平たく伸ばして焼いて食べたり、
パンや菓子の材料として使われて来た。
日本では断然、「そば」は「麺」である。
松尾芭蕉に「蕎麦はまだ花でもてなす山路かな」という句がある。
芭蕉の生きた元禄時代には、既に「蕎麦切り」(蕎麦麺)があり、
江戸人が大いに「蕎麦」を楽しんでいた事を示している。
「そば」の栄養成分は、でんぷん、たんぱく質の他、ビタミンB1やB2などが含まれている。
世界の2007年「普通そば」生産量は、全体で250万トン、
1位がロシア・100万トン、2位は中国・80万トン、
フランスが4位で12万トン、アメリカは7位で7万トン、
日本が9位で3万トンである。
日本の「普通そば」消費量は年間約13万トンだから、8割近くは輸入に頼っている。
(執筆協力 中島 透)