奥武蔵ウルトラマラソン | ああでもない、こうでもない

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6月5(日)、F井さんとY窪さんと一緒に、「奥武蔵ウルトラマラソン(78km)」の部に参加してきました。


この大会は、埼玉県毛呂山町で行われる、主に山の尾根(舗装路)を走る大会です。


大会に参加する資格は、今までは、「3年以内に70km以上のウルトラマラソンレースを完走した経験があり、かつ起伏の激しいコースと暑さに対するトレーニングを充分積んでいる20歳以上の男女」となっていましたが、今回から、70km以上のウルトラマラソンレースが、フルマラソンに緩和されました。


しかし、コースが変更になったわけではないので、レースの厳しさは変わりません。


一昨年までは、7月の最終日曜日に実施されていましたが、あまりの酷暑のため、参加者の命に関わるという事で、昨年より6月の第一日曜日の開催になっています。


今年は、小雨の肌寒い中でのスタートとなり、「猛暑の奥武」ではありませんでした。


では、当日の様子です。


朝、3時30分に、F井さん宅を出発して、現地に向かいました。


現地には、4時40分頃と、だいぶはやめに着いてしまいました。


会場の体育館が開くまで待って、着替えを済ませ、スタート時間を待ちます。


ざっくりとコースの説明ですが、最初の4kmで200mのぼり、次の4kmで200mくだり、再び5kmで200mのぼり、次の5kmで200mくだり、その後アップダウンを繰り返し、約34kmで800mのぼります。そして、のぼってきた道の約30kmを再びくだるという、きついコースです。


制限時間は12時間、途中何か所か関門が設置されています。


総距離が、78kmですが、これが100kmなら、「野辺山高原100km」より、きつい大会であると思われます。

さて、レースは、7時定刻にスタート。


今回は、桐堀の罰ゲームのY窪さんが、初のウルトラという事で、どんな感じかは、わからなかったのですが、無難な滑り出しでした。


ちなみに、F井さんは、2週間前の「野辺山高原100km」から、復活することができず、テンションも体調もやや下がり気味(?)。


ウルトラの注意は、長丁場という事でセーブする人がいるようですが、必要以上に、ペースを落としすぎないことのようです。


ですので、「野辺山高原100km」同様、5分30秒ペースをキープすることに。


このコース、実は、前半の20kmくらいも、かなりきついんですよね。


結構な上り坂なんですが、このペースで走ってる集団は、決して歩かないのです。厳しいのぼり坂でも・・・。


ですので、私たちも歩くわけにいかず、ひたすらついていくいことに。


が、この段階で、F井さんが、行方不明に・・・。


仕方ないので、Y窪さんと二人で、進むことに。


集団に身を委ねたおかげで、最初の20kmは、昨年と変わらず、2時間かからないペースで入れました。


ちなみに、F井さんは、つらくて、この20kmでリタイアしようかと悩んだとのこと・・・。


そして、そこから、いよいよ過酷なのぼりが続きます。最深部の49km地点までは、基本のぼっている(実際は、アップダウンの繰り返し)ので、苦しいだけです。


ただ、ほぼ3kmごとに、エイドがあるので、そこで、水分を補給し、軽い食べ物を食べます。


この大会、エイドは、かなり充実しています。


飲み物は、水、スポーツドリンク、麦茶、コーラ、ファンタ、オレンジジュース、アップルジュース、カフェオレ、いちごオレ、メロンソーダなど。


食べ物は、パン、おにぎり、そば、ソーメン、メロン、すいか、トマト、焼き鳥など。


が、基本的に、パン、ごはん類は、体が受け付けません。


飲み物か、フルーツを補給して進みました。


水分は、かなり取ったのですが、汗で全て出て行ってしまいました。


そして、いつまで経っても、最深部にたどり着きません。


はてしなく遠く感じます。


で、驚くべきことに、最深部までは、基本的に、Y窪さんが調子よく、常に私の前にいました。


確かに、下りより上りを得意としているので、納得は行くのですが、はじめてのウルトラにしては立派です。


前にも書きました、この大会、途中に、コスプレのおねーちゃん達が、路上で応援してくれます。


そして、最深部の、49kmでは、お約束の、ビキニのおねーちゃんが待っていてくれます。


今年は、夏の暑さはなかったので、寒かったでしょうに・・・。


で、おねーちゃんと写真を撮りながら、F井さんが来るのを待っていたのですが、ちっとも来ないので、仕方なく出発することに。


この時点で、5時間55分。いいペースです。


ここからは、アップダウンを繰り返しながら、30kmかけて、下っていきます。


この下りが、太ももの前の部分に、ものすごく負荷をかけるのです。


スタートしてすぐ、Y窪さんが、「もう限界」と言い始めました。


「太ももが・・・」と。でも、実際は、そこから20kmくらいは、いっしょに走ったので、まだまだ余裕があったのでしょう。


49kmで折り返しなので、途中、上ってくるF井さんとすれ違いました。


だいぶ苦しそうでした。


今回の私の目標タイムは、昨年のF井さんの出した時間を、1秒でも短縮する事でした。


この前の「野辺山」で、F井さんに、最近不甲斐ないと言われましたので・・・。


Y窪さんの目標は、何やら、裏があったのですが、自分で10時間を切ることにしていたようです。


ですので、そんなにF井さんに構っているわけにもいかず、先に進むことに。


基本、上りは歩き、下りは走るという作戦で。


でも、世の中には、化け物みたいな人がたくさんいます。


小さくて、細い若い女性なんか、何食わぬ顔で、走って上っていきます。


決して、速いペースではないのですが、どんな状況でも走り続けられるようです。


到底真似できません。


で、なんだかんだで、残り10kmのとこまで来ました。


ここまで来れば、精神的にも、ぐっと楽になります。


Y窪さんと最後まで一緒に、行くんだろうなと思って、ゴール直前に、どうやってかわそうなんて考えていたのですが・・・。


Y窪さん、この残り10kmのエイドからなかなか走り始めようとしません。


なので、先に出ることに。


ここまで来ると、残りのペースからして、どれくらいにゴールできるのかが見えてきます。


目標は、なんとか達成できそうですが、気を緩めると、何が起こるかわからないので、気を付けました。


毎年歩いてしまう、残り2kmですが、今回は、きっちり走りとおす事もできました。


ですので、当初の目標の昨年のF井さんのタイムより、15分くらい短くできました。


何気に9時間切りも見え隠れしてたのですが、ちょっと足りませんでしたね。


で、驚くべきは、Y窪さん。


初めてのウルトラにしては、あっぱれな記録。


昨年のF井さんよりもはやいタイムでした。さすがに、目の前に人参がぶら下がってると・・・。


最後は、精神論です。


で、汗びっしょりなので、F井さんがゴールするまでに、着替えてしまう事に。


着替えも終わり、ゴール前でスタンばった直後に、F井さんがゴール。


思ったより、よかったのかなと思いました。


それにしても、相変わらず、強者が集まる大会だなと実感しました。


3人とも、参加者中半分より上位でのゴールでしたが、私より上位に、まだ540名もいます。


そのうち、女性が、70名も・・・。


化け物のようです。


以下、記録です。


私: 9時間03分24秒(男子40代194位/総合順位541位)


Y窪: 9時間13分02秒(男子40代205位/総合順位585位)


F井: 9時間48分47秒(男子40代262位/総合順位790位)