
この時期になれば想い出す、忘れることのできない哀しい施行…
赤ちゃん(新生児)は両手をギュッと握りしめこの世に生まれてくる
これからの希望を掌の中に押し包んでいるかのように…
今から数年前のある日、日頃からお世話になって
いるお客様からの電話
「◯◯さん、すぐに来て…」
聞けば初孫になる赤ちゃんが生後数日で亡くなられたのこと
赤ちゃんかぁ…
胸が締め付けられる思いで伺った
赤ちゃんはご自身達でお家に連れ帰っていた
お母さんにしっかりと抱きしめられていた赤ちゃん
淡いピンクの産着に包まれた、両手の掌におさまるぐらいの小さな小さな女の子だった
若きご両親と両祖父母の悲しみは測るにしれない
お客様のご希望により、本当の近親者のみでの自宅での密葬となった
ご近所にも知られず、うち内だけで送ってあげたい気持ちは理解できた
ご納棺の時間が来た
一番小さい子供棺を用意したけど、それでもこの赤ちゃんにはあまり余る
私は納棺前に若きママからパパへ、そして両祖父母の方々に1回ずつその両手に抱き、頬にキスをしてあげてくださいとお願いをした
「両手で抱きしめてあげた重みを忘れないでください…
頬にキスした唇の感触とこの子の匂いを絶対に忘れないでください…」
赤ちゃんのギュッと握りしめていた掌の希望は、解き放たれることはなかったけど、この子を絶対な忘れないことが、この子の短かったけど生きた証しになるのですから…
慈母観音に願う…
今一度この子を、この家族の元に元気な姿で戻して頂けることを
いや、既に戻ってきてると信じています
この愛と光の中で…