みなさん、こんばんは。

管理人のおっくーです。

 

先週末は雪が降っていたこともあって撮影に行けませんでした…。ということで、ここ最近模型ばかり弄っております(管理人室も模型ネタしか呟いていない…)。

現在、管理人所有のTOMIX車両において、M-13搭載車両への統一化を積極的に推進しております。M-9モーター車でお気に入りの車両はM-13化を行っていますが、全ての車両においてM-13化をしているとあっという間に車両セット1~2編成分のマネーが吹っ飛びます。そこで、M-9モーター車で走行頻度の低い車両は売却(廃車)し、M-13搭載車を新たに購入する、という手法も併せて取っています。

 

今回は、最後までM-9モーターで残っていたキハ100形(POKEMON with YOUトレイン)のM-13化を実施しました。

この車両(というかキハ100形)は非常に厄介で、もともと採用しているモーターが「0624」です(0623ではありません)。TOMIX動力車のモーター換装経験のある方ならばここでお気づきだと思いますが、EF65やEF210といった電気機関車に採用されているモーターを搭載しているのです。おさらいにはなりますが、M-13とM-9の対応が0616⇔0624、0617⇔0623ですので、キハ100は普通の電車・気動車と違って0617はポン付けできません(おそらく、JR西日本キハ120などの車体長の短い気動車製品も同様かと)。したがって、M-13化するにはモーターの小加工が必要となります。それを実際に行いましたので、今回はそれを記事にします。

なお、この作業を行うには「ご自身でモーター交換が出来ること」が前提となります。そのうえでモーターの小改造が必要となります。作業される際は自己責任の下でやっていただきますよう、お願い致します。作業そのものに自信がない方はやらない方が無難です…。

 

POKEMON with YOUトレインのモーター車はキハ100-1です。

 

①まずは車体と動力ユニットに分解します。

 

②両端のTNカプラー+スカートを外します。次に動力台車も外します。

 

③動力ユニットのカバーを外します(ヘッドライト等はカバーに付いたままです)。カバーのツメは画鋲を用いて、てこの原理で外します(写真はM-13化が終わった段階ですが、本来はM-9モーターがついている状態です)。モーターの両端に繋がっているシャフト(写真だと見にくいですが濃いピンク色の部品です)を抜き、モーターだけの状態にします。

 

④取り除いたモーターが下の写真上段に写っているものです(本来は写真中断の0617と同様、通電用のバネが2つ刺さっています)。先ほども述べましたが、0624と互換性のある0616は写真下段のように通電用のバネは用いず銅板でモーターに電流を流す構造になっています。これは、電車・気動車製品と機関車製品で電流の取り込み方が大きく異なるためです。

●電車・気動車→1つの動力ユニットにつき1つのダイキャストを有し、モーターはダイキャストの中央にはめ込む構造です。動力台車から取り込んだ電流は、動力ユニットカバー裏についている一対の銅板とモーター付属の通電バネを通ってモーターに流れます。

●機関車→1つの動力ユニットに2つ1組のダイキャストを有し、モーターは2つのダイキャストで挟み込む構造です。動力台車から取り込んだ電流は、ダイキャストに直接流れます。ダイキャストに流れた電流はモーター付属の銅板を通ってモーターに流れます。

 したがって、キハ100のモーターに付属している「ブラケット(白色のプラスチック部品)と通電バネ」を流用し、0616の「モーター本体のみ」を前記2部品と組み合わせることでキハ100専用のモーターに改造する必要があります。

 

⑤キハ100に付属していたモーターを、モーター本体と通電バネ、ブラケットの3つに分解します。

 

⑥交換に使用する0616モーターから銅板2枚を外します。銅板をピンセットでつまんで引き抜けば大丈夫です。

 

⑦銅板を抜いたら、0616のブラケット(黒色のプラスチック部品)とモーター本体に分解します。ブラケットには返しがついており、これを外さなければ分解できません。恐らく、最も神経を使う工程ではないかと思います。

 (分解後)

 

⑧下の写真のように、⑤で外したブラケットと⑦のモーター本体とを組み合わせます(青く着色されている方から電流取り込み用の銅板の突起が出ています。これがブラケットから生えている2本の突起と合わさるように嵌めます)。

 

⑨通電バネを突起に嵌めて、キハ100専用の0616モーターが出来上がりです。

 

⑩ここからは他の車両と同様、復元作業に入ります。モーター両端にシャフトを接続し、ダイキャストに嵌めこんでから動力ユニットカバーを閉じます。最後に動力台車を嵌めてTNカプラーを取り付ければ終了です。

 

ここまで、作業時間は30分強かかりました。しかし、キハ100-1をM-13化したことにより、TOMIXの所有車両の全てがM-13搭載車に統一されました。作業完了後の試運転では特に問題なく、スロー走行も効いていました。