みなさん、こんばんは。

管理人のおっくーです。

 

以前の記事ではダイヤ改正の内容について触れましたが、本記事では改正後の機関車運用を予測してみます(今年はディーゼル機関車についての記事は書きません。悪しからず…)。

以下の記述はあくまでも一鉄道ファンの予測に過ぎません。お読みいただく際にはその旨ご了承いただくことと、日本貨物鉄道(株)には本件について問い合わせすることの無いようお願い申し上げます。

主に中京圏で活躍する形式に絞って記述します。

 

①EF210

 試作機が登場して以降25年もの間増備されている、JR貨物のロングセラーであるEF210形式(通称:桃)。岡山、吹田、新鶴見所属機それぞれの、ダイヤ改正後の運用を予測します。3機関区の間で仕業の持ち替えはある程度発生するでしょう。

(A)岡山機関区→据え置き(ほぼ変化なし。1仕業程度の増減はあるかも)

 桃が配置される3機関区のうち、唯一配置機の増減がありません。全体的な仕業数には大きな変化はないと思われます。

(B)吹田機関区→大きく増加(+6~10仕業)

 今年度増備された桃のうち、9機(331~339)が吹田配置となりました。単純に吹田区の先輩であるEF66からの置き換えを図るだけでなく、(間接的に)EF64やEF65といった国鉄機の運用をも置き換えるでしょう。本改正で中京圏におけるEH200(ブルサン)の運用開始を視野に入れているのであれば、ブルサンの平坦線区のみの運用を吹田桃で置き換える(or 新鶴見桃の運用を一部吹田桃に移管した上で、余った新鶴見桃を玉突きでブルサン平坦線区運用の置き換え車両として用いる)可能性もあります。

(C)新鶴見機関区→増加(+2~4仕業)

 今年度は330の1機のみ増備されました。こちらはEF65の運用を1~3運用置き換えると思われます。こちらも(吹田桃と)同じく、2022改正でブルサンの平坦線区運用置き換えに使用される可能性があります。

 

②愛知EF64→微減(-3仕業前後?)

 2021改正にて大きく活躍の場を狭められたEF64。現在でも稲沢に行くと計画休車機がゴロゴロ転がっています。おまけに1046のOM入場を以てEF64の全検は終了するそうですので、今後は検査切れの機体から順次廃車されることとなります(車両計画に変更が生じる場合もあります)。2021改正以降は本来の用途である中央西線、伯備線の運用メインで使用されてきました。

 しかし、貨物ファンの皆さんは特にご存じの通り、EH200の西線試運転が2021年12月、営業列車にて実施されています。また、年明け間もなくして教習車としてEH200-17が送り込まれています。線路使用料の問題からH級機関車の入線が認められていなかったと言われている当該形式のJR東海管内運用が現実味を帯びてきた形です。とはいえ、いきなり西線貨物の全列車ブルサン化は難しいので、一部の運用に限りEH200に持ち替え、残りは従来通りEF64を使用する形で落ち着くのではないかと思います(そうなった場合、まずはロクヨン単機牽引で充分な、名古屋タ(稲沢)~北長野間で運転される唯一のコンテナ列車2095~81~83列車及び80列車で使用するのではと思います。ただ、いきなり石油に突っ込まれる可能性もあるので何とも言えないのが現状です)。ブルサンによる置き換えがなければ現在の仕業をほぼそのまま持ち越すのではないかというのが管理人の見立てです。

 後は赤ホキ、白ホキ+(一部の)名古屋タ~稲沢間シャトル便への復帰があるかどうかですが、可能性は正直(特に後者は)低いと思います。

 これらのことを考えると、西線貨物の一部ブルサン化が行われたとしても充当列車は現ダイヤとそこまで変わらず、仕業数の減少幅も最大でマイナス3仕業前後なのではないかと思います。

 

③新鶴見EF65→減少(-5仕業程度。2021改正のロクヨン運用のように、大鉈がふるわれる可能性もある)

 2021改正ではリニア残土と東海道本線3071、3070列車のEF210化を除きほぼ仕業を据え置かれたEF65ですが、2021年に入って以降離脱機が続々出ています(2022/1/25現在、2075と2094が廃車済で既に2021年比マイナス2機。2050(新鶴見資材線放置)、2076(隅田川訓練機)、2093(高崎疎開)、2095(高崎疎開)、2138(吹田訓練機)の5機が離脱。2127も11月から休車中。一方、今年1月に2085がOM入場しています(これが最終全検施行機となる可能性あり)。本改正では流石に桃への持ち替えが進むと思われます(定期仕業だと隅田川シャトル2往復、臨時仕業だと米タンや日鐵チキあたりが危なそう)。

 その一方、四国島内貨物列車の牽引機送り込みを兼ねた(唯一の東海道本線運用である)5087、5086列車については本改正でも存続するはずです(未だに新居浜以西へはEF65しか入線できないのは伊予西条~松山貨物間の運行をJR四国に委託しているためです。桃が入線するためには乗務員訓練や試運転もしなければならないため、EF65撤退にはもう少し時間がかかるかと。そもそも予讃線新居浜以西が桃の軸重16.8t(EF65は16.0t)に耐えられるかどうかといった疑問も残ります)。

 なお、近車・川重・日車(関東方面)甲種輸送やシキ回送、月一不定期運転の川崎車両所貨車入出場配給(8862, 8863~9863)といった臨時列車では第一線で活躍してくれると思います。個人的には名古屋界隈でもっと走ってほしいですが、まあ夢のまた夢でしょうね…。

 

④吹田EF66→減少(-5仕業程度)

 2021改正で丸鮫(一次車:101~108)が全機離脱し、おまけに後期車にも廃車前提の休車が発生している状態ですので、本改正で運用が減らされるのは必至でしょう。実際に下半期に入ってからというのも、結構な頻度で桃代走が発生しています。今年度に増備された桃のうち330以外は全機吹田に配置されていることから、この先も検査が切れ次第廃車されると思われます(27も2022ダイヤ改正を乗り切れるかどうかといったところ)。

 本形式については運用線区・区間の縮小も併せて行われるのではないかと思います。1往復だけ残っている東福山乗り入れも桃に明け渡し、運用範囲を関東~吹田貨物ターミナルに縮小するのではないかというのが管理人の見立てです。そうすることで、山陽本線の貨物牽引機をEF210、EF510(、EF65)に絞るのではないかと思います(同様に、吹A31仕業における宇都宮貨物ターミナル乗り入れも削ってくる可能性があります)。

 

⑤富山EF510→据え置き(ほぼ変化なし。1仕業程度の増減はあるかも)

 2021改正では東海道本線名古屋~大府をはじめ、山陽本線に直通する運用も増えたEF510ですが、本改正でも充当列車はそこまで変わらないのではないかという印象です。また、熱田駅を賑わせている白ホキ運用を続投するかどうかですが、その確率は五分五分といったところではないかと(ただ、EF510の来名運用である4084レが大幅遅延するとEF64(EF210)代走が確定するというのが現状で、多いと週3でEF64が入っていたりします。代走が頻繁に発生するくらいなら戻してしまえ、となる可能性も0ではありません)。

 気になるのが、今年の夏にEH500の日本海縦貫線入線試験を行ったことです。EH500の運用線区拡大を本改正で行うのであれば相対的に本形式の仕業数を減らすことになります。その余剰分を活かし、関西方面(山陽本線)での運用を拡大させる可能性もあると思います。

 

⑥高機EH200→据え置き(仕業数に限ればほぼ変化なし。本改正で中央西線運用が出来るかどうかが見物)

 ついに12月、中央西線での営業列車を用いた試運転を実施したブルサン(しかも試運転の大役を任された17の写真を倉賀野で撮影していました)。本改正で中央西線に進出するのは濃厚だと思います。

 そうなった場合、関東圏内の平坦線区のみを走る運用(高A204、高A212~高A216、高A229)の一部をEF210で置き換えることで対応するのではないかと思います。あくまでも高崎機関区入出区にまつわる運用と勾配線区(上越線・中央本線・篠ノ井線・しなの鉄道線)運用に絞り、本来の用途に沿う仕業設定を行い、間接的にEF64を置き換えることが可能となります。