みなさん、こんばんは。

管理人のおっくーです。

 

前回に引き続き、JR貨物が保有するディーゼル機関車各形式の仕業変化について見ていきましょう。今回はJR貨物発足後に新製したディーゼル機関車についてです。

過去の記事を読んでくださった方には耳タコのように聞こえるかもしれませんが、一鉄道ファンの勝手な予想です。日本貨物鉄道(株)には問い合わせないようにしてください。

 

①DF200(愛知機関区所属車のみ。五稜郭機関区所属車については省略します)

 レッドベアーの愛称でおなじみ、DF200形式。JR貨物発足後にDD51に代わる新型機として開発された形式で、動力伝達方式を従来の液体式ではなく電気式を採用したことで、電気機関車と同じくVVVFインバータ制御を採用するなど、メンテナンス低減を図ることもできました。北海道地区の貨物列車で0番台、50番台、100番台が主力機として使用されるほか、2016年からは愛知機関区DD51の老朽取り換えを目的として一部100番台を200番台に改造して愛知機関区に転配、愛知&三重でも活躍しています。特に、本州では愛知と三重でしかその活躍を見られない希少性からか、結構カメラを向けられていることが多いです。

 それでは、さっそく予想…も何も、DD51の引退が決定事項である以上本改正では100%「仕業増」です。但し、今回の改正で気になる列車もあります。それは…

〇愛A201仕業の8075レ:臨時貨物列車ではあるものの、前務機にDD51を連結し、異形式重連として名高い列車。本改正で、北海道でも見ることができない「DF200同士の重連」が誕生するのか注目です(逆に、担当列車の流れを見直すことで単機牽引になる可能性もあるので要注意)。

〇愛A203仕業:DF200が担当する「電化区間のみを走行する、ディーゼル機関車使用の」貨物列車。稲沢~名古屋タ間のシャトル便ですが、特に3073レではEF64の次位に連結されて運用されるため、定期列車では国内で唯一の「電気機関車とディーゼル機関車による異形式重連」がみられる列車です(深夜帯なので撮影は厳しい)。しかし、DF200も8機と少ないため、本改正でEF64化される可能性があります(実際、代走でEF64が使用されることがある)。

 仕業数そのものは増えますが、DD51の仕業を(ほぼ)取り込む都合上、列車運用の流し方などの細かい部分で結構変更があるかもしれません。

 

②DD200

 DE10やDE11の置き換え用として2017年に登場したDD200形式。DE10が人気の形式であるためか、結構嫌われている印象のあるDD200ですが、一方で非公式に「柵太郎」や「ザリガニ」というあだ名をつけられているあたり、いずれは今のDE10のようなポジションに収まりそうです。管理人、機関車そのものは良いと思うのですがJR東海管内以外では「電気笛」というのが今一つ機関車らしさに欠けるというか…(JR東海管内では電気笛使用禁止なので従来の空気笛も装備しています)。まあ、これも時代の流れなのですね。

 ところで、DE10が6つの機関区に分散配置されているのに対し、DD200は一括で「愛知機関区」配置となりました。日本のちょうど中央地点にあたることと、愛知では古くからディーゼル機関車の面倒を見ており研修設備が整っていることが最大の要因かと思われます。

 したがって、仕業が設定されている各拠点に「常駐」し、送り込み&返却は無動指定の貨物列車(または配給列車)で行われます(標準で常駐期間は3か月程度。交検のタイミングで稲沢に戻される)。そのため、意外と特定の機番を撮影したり、全機コンプを目指すのはなかなかハードルが高いと思います。ATSも「SF, PF, DF, Ps」の4種類に対応し、その気になれば日本全国の(DE10が入線可能な)JR線に乗り入れられる仕様です。

 本年度(2021年3月まで)に6機増備を予定されています(9~14号機。このうち、10号機までは目撃情報がある)。

 

 また前置きが長すぎましたね。それではさっそく見ていきましょう。主に現在のDE10の配置区における仕業と対比しながら考察していきます。

 

〇門司:2020改正で既にDE10が担当していた仕業を引き継いでいる。よって、ほぼ100%変更はないと思われる。

〇岡山:岡山DE10の担当仕業のうち、可能性があるならば水島臨海運用の一部をDD200の運用に変更することくらいか。但し、2021年1~3月の間に入線訓練がなければ本改正での運用移管はないはず。南福井入換については2022年以降にE&S化で入換仕業そのものがなくなるので、そんな仕業にわざわざDD200を入れるとは考えにくい(ちょうどDE10の検査期限と同じくらいの期間なので、それなら最後までDE10を使うはず)。吹田機関区常駐については近車・川重甲種しか仕業がないので、吹田で甲種輸送があるのを待ちながら(DD200を)くすぶらせることも(機数が少ない今は)しないはず(それなら入換の頻度が高い機関区へ常駐させる方が稼働率も上げられる)。よって、今回の改正でも岡山DE10関連の運用は95%設定されないのではと考える。

〇愛知:言わずもがなDD200のお膝元ではあるが、他拠点での常駐を優先させたため愛知区でのDD200使用はDE10代走にとどまっている。流石に本改正では愛知関連の仕業が設定されるとみているが、候補としては火木土運転の愛A131(通称:名港工臨)か稲沢入換のどちらかになると思われる。四日市入換については、関西本線への入線経験がないことから改正前の乗務員訓練の有無に注目する必要あり。

〇新鶴見:現在DE10(DE11)の仕業を代走する形で使用されているが、常駐機をもう1~2機増やし、米タンや浜川崎入換、総車甲種、東芝甲種などの仕業をすべて肩代わりするのではとみている。本改正でDE10(DE11)の定期運用を一掃する可能性が最も高い。

〇仙台総合鉄道部:真っ先にDD200が進出した仙台区であるが、DE10から仕業移管するとすればDE10が2往復担当している石巻線運用が最も濃厚かと思われる。次いで宮城野入換。なお、秋田貨物入換については送り込みが面倒になるので改正でもとりあえずDE10据え置きと予想。

〇東新潟:速星貨物、焼島貨物については仕業移管済み。本改正で常駐機を1機増やし、新潟タ入換もしくは酒田港入換をDD200化する可能性がある(後者の場合は乗務員訓練の有無に注目)。DE10の仕業をすべて本形式に移管するのは早くても2022改正になりそう。

 

 なお、今回を以てダイヤ改正関連の記事の投稿を終了します。名古屋地区で見られ、かつ運用に変化のありそうな形式を中心に書いていますので…。次回以降は通常通り、貨物列車撮影記中心の運用に戻していきます。今後ともよろしくお願いします。