Number-51-w.jpg

明日の最重量級を残すのみとなった柔道。これまで金メダル1つと大苦戦。特に男子は金なしに終わる可能性が高い。


一本を美学とする日本柔道だが、世界はそれを崩さんとするスタイルを見出だしてきたように思える。組む前に倒してしまったり、低い姿勢から関節を狙うスタイルは日本のものとは全く異なるものである。邪道と言う声もあるが、柔術に代表されるような各国の伝統を生かした工夫と言えるだろう。


ただでさえ日本の選手は徹底的にマークされて丸裸にされる。日本は変化に順応できていただろうか。答えは言うまでもないだろう。そういった変化に順応し、美学に抗って批判を受けながらも金メダルを獲得した石井慧は柔道界にはもういない。