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前回あわや敗戦の危機に瀕した相手であるチェール・ソネンとのUFCミドル級タイトルマッチに臨んだ王者アンデウソン・シウバ。


前回同様テイクダウンでペースを掴んだのがソネン。しかしシウバも長い手足を駆使して不利な体勢を凌いで1Rを乗り切る。


2Rではソネンがバックブローを空振りして転倒。シウバ相手のミスはすなわち死を意味する。すかさずシウバの膝蹴りからのパウンドが炸裂して勝負あり。


これでシウバはUFC参戦以降無傷の15連勝に加え、10連続防衛と自らの持つ記録を更新した。史上最強の名を欲しいままにしているシウバ。その実力に疑いの余地はないのだが、残念なのはライバルが見当たらないことである。その当たりはジョルジュ・サンピエール(ウェルター級王者)やジョン・ジョーンズ(ライトヘビー級王者)とは勝手が異なる。


もはやライバルを探すには階級を上げる以外に方法がないようにすら思える。ライトヘビー級でも2試合戦っており、いずれも圧勝していることからも実力は証明済みである。


明らかな実力差の試合では手を抜く姿も見られ、彼に対してのブーイングも少なくない。強すぎるというのも罪なものである。