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クラブ史上初のチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得したマラガの元オランダ代表FWルート・ファンニステルローイが現役引退を発表した。


オランダ(PSV)、イングランド(マンチェスター・ユナイテッド)、スペイン(レアル・マドリード)でリーグだけでなく、CLでも3度の得点王に輝いた生粋のストライカー。CL通算60得点はラウール・ゴンサレスに次ぐ歴代2位の記録である。


派手さはなかったが、ポジショニングの上手さと正確なトラップで数多くのゴールを量産した。ユナイテッドやレアルで共にプレーしたディビッド・ベッカムとの相性も良かった。


印象的なシーンとしては、04-05シーズンでのアーセナル戦でのPKを挙げたい。1シーズン前の同カードで、ユナイテッドはロスタイムにPKを獲得。しかしファンニステルローイが失敗してその試合は引き分け。ライバルに無敗優勝を許す一因となってしまった。それから1年が経ち、同じ場面でPKを成功させて歓喜の雄叫びを挙げるとともに、前シーズンから続いていた無敗記録をストップさせた。


残念だったのはセリエAでの活躍が見られなかったことである。母国の大先輩であるマルコ・ファンバステンと同様にミランの前線で活躍する姿を期待した人も多かったことだろう。