明日は、「絵本を楽しむ」の二日目です。
あはは、結局、土日は「お母さん業」と「主婦業」で手一杯なので、
昨日の続きが書けませんでした。
3日の文化の日は、ムスメの入ってるチアダンス・チームの本番があり、
さらに、
子育て支援ママ仲間が開催しているエコフェスタに顔を出したり、
クラスメイトのママが働いてるガス会社のイベントにもムスメを連れて出かけたり、と、
テンテコマイ。
今日は、
ムスメのアトピーと私の喘息の薬をもらうために行きつけのクリニックに行ったら、
いつも以上に込み合ってて長時間待たされてしまうし、
(なんと、キレて先生にケンカふっかけるおじさんまでいて、
余計に待たされてしまいました・・・・。
「もう、こんなに待つなんて、疲れちゃったよお・・」とこぼしつつも、
一生懸命待ってくれたムスメは、ほんとに、偉かったと思う・・・・o(TωT ) )
その足で、
また別のガス会社のイベント会場に顔を出して、
11/25に開催する「子育てフリマ」のポスターを貼っていただけるよう頼んできたり、
会場となる産業商工会館のスタッフの方に、必要書類をお借りにいったりと、
バタバタしてるうちに夕方・・・・。
大慌てで洗濯物を干して(うううう、もう夕方だから、今日中には乾かないわね・・・とべそかきつつ(T▽T;))
おっとっと、
こんな愚痴を書き連ねるためにブログを開いたのではなかったわ。
絵本の読み聞かせの続きよね。
6年生にグリムの「七羽のカラス」を読み聞かせをしたら、どうたったか?
という話ですよね。
◆「七羽のカラス」とは・・・
カラスに姿を変えられてしまった7人のお兄さんたちを救うために、
末の娘が旅に出る、という、
昔話として典型的なストーリーの物語です。
当然ながら、
末の妹は、
お兄さんたちを救うために、
勇気を振り絞ったり、
時の運に助けられたりして、進んでいくのです。
もちろん最後はハッピーエンド。
さて、
読み聞かせの醍醐味は、
子どもたちの反応をダイレクトに受け取れること。
このお話は、
絵本といっても、
絵は冒頭に一つあるだけで、
後は字だけ。
つまり、
絵に頼らず、言葉だけで語っていく本なんです。
長谷部先生に教えていただいたのですが、
昔話には、
絵にするのが難しいものものが少なくない・・・と。
特に、
この「七羽のカラス」は、難しいと。
だから、敢えて、この本を「絵無し」で読んでみたら、
どんな反応が返ってくるんだろうと、
そんな興味もあって選んだんです。
最初はまず、2年生のクラスで読みました。
そしたら、
凄かったです・・・・∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
子どもたちが、
私の声を一言も聞き漏らすまいと、
どんどん集中してくるのがわかるんです。
身体が前傾し、
にじり寄ってくる感じ。
そして、クライマックス、
7羽のカラスが人間に戻った瞬間の、
子どもたちの喜びよう、そして安堵感・・・!
そして、やんやの大喝采!
思わず立ち上がってしまう子すらいました。
これって、スタオベだよね?!
読み聞かせでスタオベ受けたのは初めてでした。
先生が
「思ったことを教えて下さい」と問いかけたら、
何人もが手を挙げて、
次々と感想を言ってくれました。
「絵が無いのに、絵が見えるようだった」
「こんな面白い話を聞いたのは初めて」
この二つが、特に嬉しかった感想です。
読み聞かせをして、
この言葉以上に嬉しい言葉は思い浮かびません。
最高の感激を受け取らせてもらいました。
こういうことがあると、
ほんと、
読み聞かせってヤミツキになるね(^_^)v
で、先週は6年生に同じお話を読みました。
噂には聞いてたけど、
高学年になると、
読み聞かせも難しくなるんだよって。
本当に、そう。
低学年みたいに、
お目々キラキラで待っててくれる訳じゃない。
斜に構えてる子も多い。
なんていうか、
アウェイな感じ???
読み聞かせ担当を希望するママが減るのもわかるわあ。
読みながらも、
結構、やりにくい。
集中して聴いてるよ!って態度の子が少ないの。
たぶん、そういう年頃なんだよね。
クラスメイトのお母さんの声に耳を傾けるという行為自体が恥ずかしくなってる子も多い感じがしたな。
読み終わった時の担任の先生の言葉にも驚いたよ。
「では、みんなから感想を言ってもらおうかな」
ではなく、
「では、MASAKO♪さんから、一言お願いします」
だって・・・・・( ̄□ ̄;)!!
え?
だってさ、
今、
私、読んだばかりじゃん。
その余韻を楽しむでもなく、
自分の胸に湧き上がってきたものを見つめてみるでもなく、
私が、さらに何かを話せと?
まさか、
この物語から学ぶべき教訓について解説せよというのでは
あるまいな?!
いったい、
何を期待されているんだろう????
まったく訳がわからなくなってしまったので、
(というか、この先生は、今年赴任してきたばかりの方なのだが、
保護者会などでも、時折「え??」と驚かされる発言があり、
いや、もちろんね、悪気がある訳でもないし、むしろ丁寧だったりするのだけど、
なんていうか、それ違うだろ?!みたいなこともあって、
ちょっと焦ることも少なくなかったのよね・・・)
私から、逆に、こんな風に返してしまいました。
「そうですねえ、
むしろ、
みんなの感想を聞いてみたいんですけど。」
すると、先生はちょっと困った顔。
そっか、
この子たちは、
もう、自分から手を挙げて感想を言ったりしないんだな。
だから、
最初から、そういう方向に持っていかなかったんだ。
もういちど、
私は、子どもたちに問いかけました。
すると、一人の男の子が、肩のあたりまで、小さく手をあげてくれました。
「指を切っちゃったところが、びっくりしました。」
うん、出ると思ったよ、この感想。
だって、高学年だからね。
(なんでかは、「絵本を楽しむ」の二日目のネタバレになるので、ちょっと控えておきます。)
もう一人、女の子に、感想を教えて欲しいな~と呼びかけたけど、
誰も手を挙げない。
しょうがないや、思い切って、一番端っこに座ってた女の子に訊いてみた。
「どこが印象に残った?」
そしたら、
「太陽や月に会いにいったところ。」という。
あ!それって、
もしかして、
この昔話のキモなのかもしれない!!!
突然、気付いてしまいました。
一人で読んでいた時には、
ただスルーしてしまった、この場面、
なんで彼女は印象に残ったんだろう。
問うてみたけど、
「なんとなく、すごいなと思いました」だって。
うんうん、そうなんだよね。
もう、言いたくないんだろうな。
でも、なんか、わかったよ。
ここで太陽と月が出てくるわけが。
だから、
私はもういちど、
別の男の子に訊いてみた。
「ね、太陽や月のところに行って、妹はどうしたんだっけ?」
「逃げて、お星様のところに行った」
そうなんだよ、それなんだよ、ここで伝えたかったのは。
頼りになりそうな人のところに助けを求めに行っても、
必ずしも助けてくれるとは限らない。
むしろ、
酷いことをされてしまうことだってあるんだ。
だから、
相手をよく観察してみなさい、と。
そして、
どうも、自分の見方になってくれそうにないと感じられたら、
身を翻して見げるが勝ち!
探せばきっと、他のところにいるんだよ、
あなたを助けてくれる人は。
だから、
最初に助けを求めた相手がダメだったからといって、
諦める必要はないし、
我慢する必要もない。
必ずどこかにいる、
「頼りになる大人」を探しなさいと、
そんな風に教え諭された気がしました。
奇しくも、
NHKあさイチでは、
性暴力についての特集があったばかり。
頼るべき身近な大人が加害者に変貌するケースが少なくない、と。
そして、先日のDVの特集では、
最初に相談した相手が、自分の助けになるようなアドバイスをくれなかったからと、
諦めてはいけない。
沢山の人に相談したり、、
専用の相談所に電話してみれば、必ず道は開ける、ということを伝えてくれていた。
そういうことなんだな、って急に繋がっちゃった。
昔話の中には、
沢山の「生きる知恵」が詰っているのだというのは長谷部先生の言葉だったんだけど、
まさに、
それに気付かせてもらえた読み聞かせでした。
自分ひとりで読んでいただけだったら、
きっと気付けなかっただろうな。
そんな発見があるから、
読み聞かせはやめられない。
(読み聞かせ中の長谷部先生:それまで走り回ってた男の子がひとり、
思わず足を止め、どんどん近づいて行ってるところ)
明日(11月25日月曜日)の絵本講座は、まだ5名くらいの空きがあります。
よろしければ、ご参加ください。
http://ameblo.jp/okka-kosodate/entry-11394772114.html
最後までお読みくださり、ありがとうございました。