昨夜 次女から、職場の愚痴を聞いてほしいと


電話がきた。


いつもは年上の同僚に聞いてもらっているけど


その人が休みだったから、言える人がいなかった


らしい。


次女は人の言動に対して、過敏なところがあり


うまくスルーできないことが多い。


上司や同僚の言動を、ひとつひとつわかる範囲で


想像して解釈してやった。


すると娘は、「へえ そういう意味だったのか・・・」


と言って、だんだんたかぶっていた気持ちも


しずまってきたようだ。


ストレスは誰かに聞いてもらうだけで解消する


ことが多い。


人は本心をあかさない。本心をさとられたくない。


だから、表にあらわれた言動を鵜呑みには


できないのだと私は常日頃から思っている。


その言葉、”うらをかえせば、こういう意味


なんじゃない?” っていう具合!!


話は少々長くなりますが、


”うらをかえせば・・”という言葉を知ったのは


高校の国語の時間でした。


鴨長明の「方丈記」 を習っていた時、


先生が「どうして作者は、厭世観を持つように


なったか」 と。


ある生徒が答えました。


「この厭世観 絶望感は、うらをかえせば、


人生に対して希望や欲望があふれていた時期


があり、それらがすべて絶たれたことによる


ものじゃないか」


この時17歳の私は、衝撃で倒れそうになりましたね。


”うらをかえせば” なんていう考え方を


知りませんでしたから。


しばらく、そのことを忘れていたんですが、


娘にアドバイスをするようになってから、


それを思い出したのです。


言動は率直でありたい。正直でありたいと


ひとりの時は思えるのに,大勢になると


そうはいかなくなる。


正しいことがいつも正解ではなくなる。


学校では、正解すると100点なのにね。


人生はそうじゃない時のほうが多い。



最後に娘に言った。


「90%はつらい日々、5%の喜びを見つけて


残りの5%は気を抜いてリラックス!」



私のアドバイスも厭世観に満ちている~のだ。


 ヒヨコ ヒヨコ  いつまでも ひよっこ


        かわいい ひよっこ ヒヨコ


    にわとりになれない ひよっこ