お母さんは私のこと、なんとも思っていなかった。
うちは、母子家庭で、私には母しかいなかった。
母にも私しかいないと思っていた。
そう思っていたのは、私だけだったんだね。
ある日、母は知らない男を連れてきた。
怖かった。私に笑いかけるその作り笑いが。
その人は私に好かれようと必死だった。
私を名前で呼び出したときは、すごく気持ち悪かった。
母は母で、その人が大好きで、私より愛してて、一番を奪われた。
そんな人だから、大嫌いになった。
性格的にも、合わなかった。
お母さんのために一生懸命書いた絵。
ありがとうって言って、喜んでくれていると思った。でも、それは次の日、ゴミ箱に入っていた。
子ども心に傷ついたのを、今でも覚えている。
いつも私が一番、って言うけど、本心は?
一度だけ、お母さんに
『私、あの人嫌い。』
って言った。
お母さんも同意してくれると思っていた。
でも怒られた。
『養ってもらってるのに、なんてこと言うの。』
あぁ、仲間外れは私だけ。
2人で仲良くしてればいいわ。
私も成長して、思春期を迎えた。
母とたびたび衝突するようになった。
それでも私は1人ぼっちだった。
母には……あの人がいた。
私とケンカしても、あの人と笑い合って。
辛くて、辛くて、1人で泣いた。
支えてくれる人がいなかった。
味方が、恋人が、仲間が、
そう、つまりはぼっちです。
1人でも大丈夫、生きてられる、
何度言い聞かせたことだろう。
心の底では私の理解者が現れることを願ってやまない。
いつか、私も大切だと思える人に出会いたいな。
それが何十年かかろうと、私はあなたが現れるまで、待ち続けます。
この辛さと向き合って。
((早く私を見つけてね。))


