掌を下に向けた状態で腕を動かす時は、肩甲骨に負担がかかっています。
それを知った時に、お師匠のヴィーラバドラーサナⅡの掌は上向きになっているのが頭に浮かびました。
同じく掌を下に向けた状態で腕を上げると万歳の位置まで行かずに動きが止まる。これは肩関節の骨同士が衝突するために起こります。
何でもないことに思えるのですが、このような衝突を繰り返していると周辺の筋肉を傷める原因にもなるのです。
骨と関節の動きを把握するのはスポーツやヨーガ・アーサナ、ピラティスやダンスはもちろん、日常生活におけるフィジカルな活動においても役立ちます。
私が主宰するヨーガスタジオ・オキシャンティでは、体の省エネ的な使い方を習得するのが目指していることのひとつで、受講生さんたちにもポーズをラクにとるための筋肉や関節の働きと名前を伝えています。
でもこれはスタジオやオンラインクラスやWSなど、私の話を聞く気のある方たちに通じること。
家族や身内に伝えるのって、相手によっては難しいんですよね。
いろいろガミガミ言われて気分悪い、といったリアクションにもなりかねない(笑)。
以前は人の助けになればいいな、とこちらから発信する機会も多かったのですが、最近はリクエストがあれば、というスタンスに変化しています。
話を戻して、肩のゼロポジションについて。妹の肩回り、肩甲骨周辺が岩のようになっているので。。。
私も大好きな大谷翔平くん。投手ですが、ゼロポジションは野球などのオーバーヘッドスポーツにおいて、肩関節に最も負荷をかけないポジションと考えられ、障害予防の観点から重要とされています。
定義としては肩甲棘と上腕骨が、ほぼ一直線上になる肢位で、肩関節が最も安定し、周辺の筋肉が緊張していない、いわばニュートラルな状態。
作り方は、
手を組んで後頭部に当て、両肘をやや閉じ気味に視野に入る位置に持ってくる。
このポジションが作れると姿勢の改善にも繋がります。
ニュートラルポジションの見つけ方はいろいろと指南がありますが、本人の身体の感覚で身につける他に効果的な方法はない、と個人的には思います。
快適でラクな体の状態、というものを自然に見つけられなくなっている私たち。
子供の頃の、あの体の軽さを思い出せたらなぁ。
ピラティスを学んでしばらく葛藤したくだりはこちらから↓
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