ケンハラクマ先生のレッスンを、2年半ぶりに受ける。
沖縄で今日まで3日間の指導者トレーニング、WSを開催されていたのですが、初日の「ハタヨガを極める」という凄いタイトルの2時間クラスを受講しました。
「沖縄でのアシュタンガヨガ初級指導者トレーニング受講者です。」と言いましたら、「前髪覚えてるよ。」と言っていただきました。
前髪の長さは2年半前のまま(笑)。
ハタ・ヨーガとは、多様な説明の仕方があると思いますが、私が理解しているひとつに"からだから働きかけてこころを制御する"ことがあります。
滅びてしまうもののひとつである肉体に執着しない、一元論のヴェーダーンタとは哲学が異なるハタ・ヨーガは、体を神殿に見立てて修行をしたりしますが、その「いま、ここ」にあるからだの感覚を捉えた瞬間はとても気持ちのいいものです。
ケン先生のレッスンでは、ねじりのポーズにおける相反方向への拡がりの意識、それによって中心にあるお腹を緩めるワークをしました。
右へツイストした時、右へ伸びようとする右半身を、それを留めよう、あるいは逆に引っ張る左側が逆方向へ広がる感覚も同時に意識します。その相反作用によってからだの中心にあるお腹の奥を緩めていく。
逆方向のどちらにも引かれるゆえ、中心でちらちらと揺れる原子のような感覚を腹の奥に味わいながら片方向へツイストすると、不思議とねじりが深まります。ねじりはお腹を緩めていくと確かに深まりますが、こんな風に体を使って緩みを促した体験は初めてで、同時に広がった心地良さにうっとりしました。
からだが体験した感覚って、残ります。オキシャンティの「元気ヨーガ」クラスでさっそくシェアしましたが、自分のからだでしっかりと受け取ったものは言葉にしても伝えやすく、受講生さんにも気持ち良さを感じてもらえたようで嬉しいです。
尊敬する先生たちのクラスは、必ず学びがあります。久しぶりにお会いしたケン先生から、たくさんの気づきと学びをいただきました。こういった時に、東京にいるヨギー達が羨ましく思ったりもするのですが、レッスンから学ぶことはもちろん、そしてお言葉からも日々学びを頂いています。
師匠たちのお言葉。中村尚人先生が最近FBに投稿されていた日々の考察も、とても楽しい気分になり、勇気づけられました。
私に導きをくださる師がいることが、有り難いです。
【講師雑感】
「他人の褌で相撲を取る」
基本的に僕はそうだなと思います。
自分で開発とか作ったものはありません。
ヨガの先人の智慧を伝えさせてもらってるだけ。
体の神秘を解剖学を通して伝えさせてもらってるだけ。
ピラティス氏の千里眼を医学視点で解説させて貰ってるだけ。
側弯症について文献的、臨床的事実を伝えさせて貰ってるだけ。
先人に、宇宙の神秘に、人体の神秘に感謝。
ニュートンも万有引力を作ったのではない見つけただけ。
現象が先。
科学は基本的に後付け。
科学者はこの宇宙の神秘と美しさに魅せられてるんだなぁきっと。
既に素晴らしい世界はそこにある。
その事実に気付くと世界は、賞賛と感嘆に満ちている。
美しい世界、美しい自然、美しい人体!
感謝、感謝、感謝(^ ^)