理学療法士でヨガとピラティスの講師、FRP(ファンクショナル・ローラーピラティス)の考案者である中村尚人先生の著書「ヨガの生理学」は、体感して学ぶ切り口が生理学とは何かを解かりやすく伝えていて、なかなか面白い本です。

 

解剖学が好きでその流れから中村尚人先生にも出会ったのですが、生理学には馴染がありませんでした。生理学って何だろう、と考えても、からだの反応かな?と思う程度。

最近はチャマ先生のスタジオ、TYGでも海外から講師を招いてWSを開催しているようです。

 

解剖学は学んだアートスクールでドローイング(デッサン)が好きになり、人体の骨格や筋肉、アナトミーに興味を持ちました。指導者トレーニングでも必修で学ぶし、ヨーガに関連して今でも学びを深めているものの一つです。

 

体を動かす指導をする場合には知っておいて損はないというか、安全性を考慮したり、受講生さん個々人の頑固な体の使い方の癖を変えていくためのアドバイスにもとても助けになる知識です。

それに加えてオキシャンティでは深層筋を意識する、省エネ的な体の使い方の指導を目指しているので勉強しています。

 

あまり知らない方がいいとおっしゃるヨーガの先生にもお会いしたことがありますが、彼はヨーガ哲学を始め、頭で考えるよりも体の修練が最優先であり、ゆえに余計なことを入れるな、という信条からくるご発言だと理解しています。

 

ワタシ、解剖学好きから実は理学療法士の免許を取ろうかと考えた事もありまして調べたのですが、独学では無理ということが判明し諦めました。おそらく臨床実習が必修なのでしょうか、専門の学校に入らないといけないというのが分かったのです。

 

さて尚人先生の「ヨガの生理学」とはざっくり言ってみると、アーサナをとったりプラーナーヤーマ(呼吸法)をしている時に"何が体の中で起こっているのか"に注目し理解するものです。

 

 

 


この本を監修されている医師の新倉直樹氏が寄稿文で書いている、"ヨガが体を健康に導く方法の一つであると考えると、解剖学と生理学は必須の知識である"という点には頷きます。

 

病気を治す手伝いをする仕事としては医師、看護師、理学療法士、薬剤師などがあり、そういった仕事につく人たちは必ず生理学を学生時代に学んでいる。運動トレーナーの多くも大学でスポーツ生理学を学んでいるはずですが、ヨーガ指導者たちのバックグラウンドは非常に多様であり、生理学を学ぶ機会がなく生理学の基本知識のない方が多いのでは、とのご指摘も至極ごもっとも、私自身も元々デザイナーです。

 

呼吸を深めることによって体に何が起こるのか、アーサナ(ポーズ)をとることによって起こる血流の変化は?循環系への働きかけ、感覚と神経への影響、主に消化器系の内臓の状態とそこから繋がる免疫系、そして心に何が起こるのか。

と、この様に列挙すると、今まで生理学に意識を向けなかったことに驚きもします。

 

深呼吸をひとつするだけでも、それがどんな変化を心身に及ぼすのか、実は知っている私たちなのですが。

 

ホメオスタシス/恒常性、外部の環境変化に抗して体温を保つなどの自律神経の働きは人間の体が持っている能力、生理学的な反応です。この著書の中で私が好きな尚人先生のお言葉として、アーサナやプラーナヤーマなどによるヨーガ修道の身体的目的はまさに「恒常性を高めること」というのがありました。

 

ヨーガは日常の各種ストレスによって乱れた体を本来のバランスのとれた状態に戻す行為。まさに外的な刺激に抗して健やかな心身を保つための実践なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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